除湿機を使った小型ニンニク乾燥機を自作する

2019年7月8日

収穫したニンニクの乾燥機を、なるべく低コストで自作して運用していました。

その後、ニンニクの重量を測定して、乾燥状況の確認も進めていましたが、なかなか目標とする70%の乾燥までたどり着きませんでした。

雨が続くこの季節、送風だけでは湿った空気の循環になってしまい、難しいのかもしれません。

それでも、せっかく作ったニンニクがカビてしまっては悲しい。

ということで、さらなる乾燥を行うため、別の乾燥機を試作してみました。

除湿機を使ってニンニクを乾燥する

大量のニンニクを乾燥させるには、温風と送風が必要ですが、少量であれば、除湿機を使って強制的に水分を吸収する手が使えるかと思います。

そして都合の良い事に、我が家には小型の除湿機が元々ありました。

通販生活でも紹介されていた、小型除湿機。

我が家では、クローゼットの中で一年中稼働してますが、実に良く働いてくれてます。

この除湿機は、ペルチェ素子を使った、ペルチェ式除湿機。

要は熱くなる箇所と冷たくなる箇所を電気で作り、温度差で結露させて水分を取り除きます。

特徴は小型に作れる事で、これも30cmほどと非常にコンパクトですので、乾燥機のテストには実にちょうどよいサイズです。

これでうまくいけば、大きな除湿機を使っての実機を作れば良いですしね。

ニンニク乾燥機の外枠を考える。

高さがあり、除湿機とニンニク両方が入るだけのサイズがあるケースが必要です。

テスト機ですので、これも身近にあるものを使います。

ちょうど子供のオモチャ入れにちょうど良さそうなのがありました。

中に入ってたドライブヘッドとシンカリオンは、ダンボールに一時避難、すまぬ子供たちよ。

除湿機でニンニク乾燥機を自作-1

ケースに除湿機を入れてみたところ。なかなか良い感じです。

このケース内に、ニンニクを入れていく訳ですが、ある程度空気が循環するよう、あまり重ねずに入れておきたいです。

ニンニクを並べるラックを考える

ということで、この中でラックを組みます。

100円ショップ(ダイソー)で購入して、ちょっとした物の整理に使っていたメタルラックがちょうどあるので、これを流用。

除湿機が干渉するところは、ニッパーで切り落としてあります。

除湿機でニンニク乾燥機を自作-2

これをケースに入れて、ニンニクを下に並べてみました。

除湿機でニンニク乾燥機を自作-3

うんうん!かなりいい感じです!!

思い描いていたイメージ通りに物が出来上がってくると、実に楽しくなってきますね(^^)

中段のラックにもニンニクをならべ、さらに上にももう1段ラックを重ねます。

除湿機でニンニク乾燥機を自作-4

均一的な乾燥の為、除湿機は真ん中に移動。

さらに、除湿機の真上は温かい風が直接当たるので、避けています。

最後に、ビニール袋で上から蓋をすれば、密閉空間で除湿してくれる、ニンニク乾燥機の出来上がりです!

除湿機でニンニク乾燥機を自作-5

なんとまぁ、家にあるものだけで完成しちゃったので、コストとしてはほぼタダのようなものです(^^)

乾燥中の温度と湿度を確認する

上段真ん中に見えるのは、温度と湿度を測ってくれる温湿計。

これで、中の温度と湿度を確認します。

梅雨時期の室内の温度と湿度

室内の状況は、28度・60%。
除湿でエアコンを回していたので、案外室内の湿度は高くないです。

2時間ほど除湿機を運転した後、確認してみました。

除湿機でニンニク乾燥機を自作-6

温度は上がり、湿度は下がっています。

この湿度は相対湿度と言って、温度が上がれば内部の水分量が一緒でも、湿度自体は下がるんですね。

ですので、乾燥が一気に進んだかどうかは不明ですが、温度が上がれば除湿機の能力も上がりますし、ニンニクの重量も事前に計ってあるので、乾燥の確認は出来ます。

それと重要なのは温度。

ニンニクの乾燥において、最適な温度は35度との研究報告があり、上限は38度。

それ以上は、障害が出るようです。

ペルチェ式除湿機の影響からか、室温より温度が上がっていますが、なんとも都合よく最適な温度付近で落ち着いてくれています。

また、夜間は加温をやめていたほうが質の良い乾燥が出来るとの研究もあり、当面は昼間だけ乾燥を進めてみようと思います。

これがうまくいけば、来年はもう少し大型の乾燥機を考えてみるのも良いですね。

また経過報告は追ってします。