やめた後の事も考えて栽培しているか?近隣にも配慮しよう

去年から新しく借りた畑。

借りた時からチラホラ見かけていたのですが、後から後から同じような葉が出てきます。

試しに掘り返してみると、球根から葉が出ていました。

なんの植物だろう?・・と思っていたら、ちょうど横の畑の方から話を聞けました。

どうやら、彼岸花らしいのです。それも、真っ白なヤツ。

前に栽培していた方が、球根の採取用に白い彼岸花を植えていたとの事。

ただ、あまり思うようにいかなくて、その後放置して増え続けてしまったようです。

さて困りましたね・・。今年ここでオクラを栽培する予定なのですが、放置するとどんどん侵食してきそうです。

隣接する田畑に迷惑を掛けないのは大事!

自分の畑で問題が出るだけならまだしも、隣接する田畑へ侵食するような事があってはなりません。

生命力が強く、繁殖力も高い植物の場合はなおさらです。

品種によっては、一度植えると根絶は果てしなく難しい物もあります。

そういった物を栽培するときは、将来に渡って管理が可能か。栽培をやめるときに適切に処理が可能か。そこまで考える必要があると思うのです。

農業は地域でやるものですからね。

以下に、代表的な迷惑の掛かる植物をピックアップしてみました。

地下茎で広がる植物

地下で根を広げて(地下茎)、その根から地上に出てくるタイプ。

地上から見えない範囲で広がる為、草刈りや除草剤では効果が薄いです。

また、地下深くの根は、除去も厳しいですよね。

ちぎれた根からも繁殖されると、もう手におえません。

地下茎で広がる植物で有名な物といえば・・

  • スギナ
  • ヨモギ
  • ミント
  • ミョウガ
  • クローバー(シロツメクサ)

特にミントなんかは、生命力も強靭なので、お手軽に栽培できるハーブとして人気です。

でもお手軽だからこそ、後の事を考えてから栽培しないと痛い目にあいます。

一度広がったミントの大群をキレイに除去するのは至難の業。

クローバー系なんかは、庭のグランドカバー用の植物として人気ですが、これも繁殖量が旺盛だからこそ人気なのです。

人んちの庭まで広がると・・・トラブルの元ですよね。

種が飛んで広がる植物

地下茎タイプとは別に、種を飛ばすタイプにも気をつけましょう。

適切に管理出来るなら、種をつけるまえに除草しておけば良いのですが、それが出来なくなると広範囲に種を撒き散らす恐れがあるのです。

わかりやすい例だと、セイヨウタンポポとか、カラスノエンドウでしょうか。

セイヨウタンポポの綿毛
カラスノエンドウ。種がはじけて散らばります

耕作を放棄すると、隣地へもどんどん広がり、迷惑を掛けます。

他には、庭のグランドカバーとして人気のあるヒメイワダレソウ。

種を飛ばすし繁殖力も超旺盛だし、グランドカバーとしては最強クラスなんですが、隣地への影響力も最強クラス。

外務省から、「重点対策外来種」として指定されているぐらい危険なヤツです。

種を飛ばさないよう改良されたクラピアにしておいた方が安全です。

まぁ、他にも色々と困らせてくる雑草はありますが、まずは自分ちの畑を処理しましょう。

隣地に近い方から、地道に球根を引っこ抜いていく

まずは、これ以上広がらないように隣地に近いところから球根を引っこ抜いていきます。

ただ、そのまま引っ張ると葉っぱだけ切れてしまうので、まず土起こし器を使って根っこごと持ち上げます。

後は丁寧に土を落としながら、ひたすら球根を抜いていきます。

半日やった結果がコレ。

抜きまくった彼岸花の球根

これだけ集めても、まだ1/4か1/5程度です。やんなっちゃう。

くれぐれも、後で栽培する人や、自分がやりきれなくなった後に困る事のないような、そんな管理と栽培を心掛けましょう!