梅雨の畑の管理-長引く雨対策をしっかりと!

2021年、東海地方の梅雨入りは記録的に早かったです。

・・・が、一週間もたたないうちにピタッとやみ、その後はほとんどまとまった雨が降りませんでした。

今年は空梅雨かなぁ・・・なんて思っていたら、今度は7月に入ってから止む気配が無いですね。

そういえば、去年(2020年)も記録的な長雨が続く梅雨でした。

やはり、極端な天候になりやすくなっているのでしょう。

こんな風に水没しないよう・・・

梅雨の前にやっておく事

雨で湿っている間は、土に手を入れないのが基本です。

泥状になって土の中の隙間が無くなった後に固まり、排水性が壊滅的に悪くなります。

ですので、「雨が続く前に管理を終わらせておく」が原則です。

雨続きでも水が溜まらないよう、しっかりと排水性を上げておくのが重要ですね!

排水性を上げるには、「硬盤層を作らない」「土の物性と微生物性を上げる」「明渠などでスムーズに排水」などの方法があります。

硬盤層を作らない

作土層の下、水を通さない固い地盤の事を硬盤層と言います。

繰り返しトラクターなどの重機で走ると出来やすいようです。

これを砕くには、トラクターならサブソイラーやプラソイラーなどのアタッチメントを使用。

人力なら、土起こし器や深耕鍬などを使います。

私の場合は、ここ数年愛用している茶園管理用の自動深耕機で定期的に畑の土を起します。

硬盤層の破壊方法
落合刃物工業の自動深耕機JR-8A

繰り返し行う事で、年々畑の状態は良くなるはずです。

土の物性と微生物性を上げる

硬盤層の上、作土層にも気を配ります。

団粒構造で、排水性と保水性の両方を兼ね揃えた物性を目指します。

そして、作物の成長には有用微生物が豊富である事も大事!

そのあたりを解決する為にも、積極的に「乳酸菌もみがらぼかし」の散布を行っています。

畑の土作りを長期で計画する
土中の微生物と、土の排水性はとっても大切!

今年作っているパイプ小屋の拡張部は、もみがらぼかしの仕込みを行う専用のスペースになる予定!

・・早く完成させたい・・・

明渠などでスムーズに排水

明渠での排水は最もわかりやすい例ですね。

要するに、排水路作りです。

畑の外周の排水路(額縁明渠)、そこへ繋げる溝。そして外へと排水する経路・・

水が溜まらないように作るのは、案外難しいものだと毎年感じながら作業しています。

長引く大雨と畑の排水対策
新しい畑の土作り(6)_畑の外周を溝切りする

土の表面を流れる水というのは、案外馬鹿にならない量です。

それをスムーズに流せてこそ、前の2つの対策も効いてくるのです。

梅雨の間にやれる事

雨が続き始めたら何も出来なくなるかといえば、そんな事もありません。

土が乾かない間は、他のやれる事を考えましょう。

少しでも太陽が出たときには、光合成促進剤の葉面散布。

玄米アミノ酸酵素液を2000倍希釈し、葉面に散布していきます。

少ない日照量でも、それを最大限活かす工夫は大事なのです。

 

・・と、こんな感じで雨対策と梅雨の管理を続けています。

健康的で丈夫な野菜を作るために、とても大事な作業ばかりです(^^)