長引く大雨と畑の排水対策

2020年の梅雨は、太陽の姿がほとんど見えないばかりでなく、非常に長く強い大雨が止む気配すら無い状況です。

この傾向は年々強まっており、梅雨時期に日本全体で広域的な豪雨は今後も続いていくでしょう。

となると、ただでさえ重要な畑の排水対策が、さらに「極めて重要」になります。

大雨が降った後の排水が大事な理由

豪雨が続き、排水量より降水量が勝ると畑が水没します。

水没しているということは、土の中が完全に酸欠状態となり、そのまま酸欠が続けば根は腐って作物へのダメージは計り知れません。

いかに素早く、土中から水を抜くのか。そこがとても重要です。

しかし、何度か書いている「硬盤層」があると、いつまで経っても水が抜けず、溜り水となってしまいます。

また、水が引いていくのと同時に土の肥料分や石灰分も一緒に流れていくのですが、硬盤層があると肥料分もそこに溜まり、腐敗します。

腐敗するとどうなるか、嫌気性を好むカビが出て害虫も大発生、さらに作物へ悪影響を及ぼします・・

対策方法

排水性を上げるには、何度も書いていますが「硬盤層を作らない」「土の物性と微生物性を上げる」「明渠などでスムーズに排水」などの方法があります。

あとは、マルチを使わないのも手です。

雨が上がって晴れた時、素早く土を乾かすにはマルチは邪魔ですからね。

そして、これら対策を雨が少ない時期、春までには終わらせておくことが重要です。

一度土が濡れてしまうと、なかなか乾くまで手がつけられませんから。

常に、半歩先を読む農業を心がけていきましょう!