新しい畑の土作り(6)_畑の外周を溝切りする

前回、新しい畑を深く掘り、土の状態を確認しました。

新しい畑の土作り(5)_土の状態を深くまで確認する

思っていた以上に粘土質の層が厚く、一度染み込んだ水分が乾きにくい理由もよくわかりました。

ちょうど大雨が降ったので畑の状態も確認したところ、こんな感じです。

浸透しきれず畑に溜まる水

表面の水分がすっと引くぐらいにはしたいですね。

ただ、水の浸透性を良くするには手間も時間もかかります。

ですので、今回は簡単に出来る排水性の向上作戦を実施します!

排水用に額縁明渠を掘る

雨が降った場合、土の表面を流れて排水される分が8~9割程と言われています。(表面排水)

ただ、平坦かどうか・浸透性の差などでも大きく変わります。

特に、南側の新しい畑は隣がビニールハウスで、そちらからの表面排水がこちら側に流れ込み、より溜まる可能性も十分にあります。

隣がビニールハウスの畑

ですので、外からの水が入らないようにと、入った水が速やかに表面から流れ出ていく(浸透させない)為に、外周に溝を掘っていきます。

こういった溝を掘る作業を「溝切り」と呼び、かつ畑の外周をぐるっと掘る溝切りを、「額縁明渠」と呼びます。

明渠とは、地面の上に露出している排水路の事です。
(逆に地中の排水路は暗渠)

大きな畑や田んぼなら、トラクターや専用の農機で溝切りするのですが、小さい畑ですので鍬一本で頑張ってます。

徐々に深く広くしていくとしても、まずは一周溝を切り終えました。

なおこの額縁明渠、一周ぐるっと回すだけだと、どこにも排水出来ません。

ですので、どこかで排水する場所を作る必要があります。

一番低い赤丸部分から、外側への排水路を作りました。

ただ、ここは隣の畑の方 (高齢者) も通る場所なので、つまづいたりしては大変と、掘った後に石と生の籾殻で埋め直しています。

大量に水がきたときに流れるかはわかりませんが、まずはこれで様子を見ようかと。

角に浸透桝もどきを作る

この額縁明渠も、簡易的に掘っただけですので、全ての水が赤丸部に集まるとは思えません。

ですので、四隅全てである程度排水が出来るようにはしておきたいです。

そこで、浸透桝を作る事にしました。

浸透桝とは、雨水を外に排水するのではなく、地中深くに浸透させていく物です。

畑の排水用浸透桝
引用:トーヨ産業株式会社・畑の排水用浸透桝

本来は専用の桝を土中に埋めるのですが、手間暇かかるしこの先どうするかまだ不明なので、とりあえず簡単な物を作って試験的に使ってみます。

まず、土を深く掘ります。なるべく深く、硬盤層や粘土質の層の下まで。

畑の土を深く掘る

そこへ、不要な小石を投げ込みます。

本来は大きさの揃った砂利が良いみたいですが、畑には山のように小石があるので、それで代用。

浸透桝の簡易DIY1

ただ、この小石の隙間に土が入り込むと良くないので、浸透性が高く腐りにくい生の籾殻も入れます。

石と混ぜながら、隙間にビッシリと籾殻が入るように・・

浸透桝の簡易DIY2

最終的には、明渠の底と同じぐらいの高さまで入れています。

さぁ、これで多少は排水性がよくなるかな?

早く乾けば乾くほど、次の作業をしやすいメリットもありますからね!

確認が楽しみです(^^)