様々な土の性質7ー造成畑地

2020年1月8日

土の性質第7回目は、造成畑地。

造成地とは、その名の通り人為的に作られた土地の事。

自然界とは全く違った構造をしており、削ったり他から違う性質の土を持ってきて埋め立てたりします。

つまり、造成畑地とは人工的に作られた土壌の畑ですね。

我が家の庭も、かなり昔に埋め立てた土地。

畑にしようと掘ってみたら、ゴミやら大きな石やら、ゴロゴロ出てきて難儀してます・・

とまぁ、家庭菜園規模であればこうやって人力でも可能ですが、国の事業として大規模に造成される場合は、土木業者によって重機で行われます。

そこに問題点が・・・

造成畑地の問題点

土木業者=農地のプロでは無いという事。

土地を均す事に関してはプロであっても、その土の性質までは熟知していない事がほとんどです。

基本的に造成する場合は、まず表土を削り取って平らに均すところから始まります。

しかし、作物の栽培にはその表土が一番大事なんです。

微生物が多く住み着き、肥料成分も多く、排水性も良好。

そんな栽培に適した表土、それを削り取ってしまう訳ですから、本末転倒です。

さらには、表土の下には栽培に全くもって不向きな土壌が眠っている事も多い。

そこをほじくり出すのは、マイナスからのスタートになりかねません。

畑地を造成する場合の注意点

手間もコストも掛かりますが、最初に削る表土を他と混ぜずに、最後に戻す事が大事。

さらには、栽培に適した土を出来れば客土(よそから持ってくる)して、良い土を深くしておきたいですね。

最低限そこからスタートし、次は乳酸菌もみがらぼかしを投入したり、緑肥を育てて鋤き込んだりと、栽培に適した微生物抱負な土壌へと改良していけばなお良いでしょう。

畑地を造成するとは、大地を人間の知恵と工夫で栽培に適した土壌へと変えていく事だと思います。

ただ切り開いて均すのではなく、より良い作物を育てる為にはどうするのか、そこを考えるのが大事ですね(^^)