ベビーマグちゃんのメンテナンス-1
以前ご紹介した、洗剤いらずのベビーマグちゃん。
このベビーマグちゃん、マグネシウムの化学反応をうまく使って洗濯する仕組みです。
ただ、使っているとだんだん表面が酸化してきて、効果が弱くなってきます・・・
新品時の自作マグちゃん。銀色にテッカテカ。
4ケ月ほどたったマグちゃん。酸化して黒い・・
という事で、メンテナンスが必要です。
ベビーマグちゃんのメンテナンス
まずはやり方だけ簡単に紹介。
用意する物。
- クエン酸(もしくは食用のお酢)
- 水道水
- 桶
クエン酸は、掃除用や食用(どっちでも可)で、ドラッグストアに置いてあります。
クエン酸なら、1Lの水道水の中に、大さじ2杯ほど入れます。
お酢なら、水道水で7倍ほどに薄めます。
その中に、酸化したマグちゃんをドボン!
ブクブク泡が出てきます(この泡から出る空気は、吸わないように)
だんだん表面の黒い被膜が取れてきます。
途中、揉み込んでも良し、早く反応します。
濃度次第ですが、早くて数分、遅くても20分ぐらいでピカピカの銀色に戻ります。
見事にピカピカに。
あんまり長く漬けていると、どんどん溶けてしまうのでご注意を!
なお、実はこれはお風呂用のマグちゃん。
これを見ると、1~2ヶ月に一回ぐらいはメンテが必要かな?といったところです。
でも、洗濯用は摩擦で擦れて、被膜も剥がれていくと思うので、もっとスパンが長くても大丈夫かと。
次は、マグちゃんの中を開いて確認してみますね。
ベビーマグちゃんのメンテナンス・仕組み
さて、ここからはメンテナンスがどのような仕組みで行われているか?
興味ある方だけご覧下さい(笑)
メンテナンスも、ようするに化学反応です。
元々の仕組みは、マグネシウムと水が反応して、水素と水酸化マグネシウムを生成。
Mg + 2H20 = Mg(OH)2 + H2
水素を作って、水をアルカリ性にする事が目的ですが、だんだん酸化して反応が弱くなるマグネシウム。
この水酸化マグネシウムを、元のマグネシウムに戻してやれば良い訳です。
化学式としては・・・
2CH3COOH+Mg(OH)2→2Mg(CH3COO)+2H2O
酢酸に水酸化マグネシウムを漬けると、酢酸マグネシウムと水になります。
マグネシウムにくっついたOHを引っ剥がしたんですね。
これで、また元気に水と反応してくれます。
ただし、少しずつマグネシウムは減るので、重量を測っておくほうが良いかもですね。