ベビーマグちゃんのメンテナンス-1

2019年12月17日

以前ご紹介した、洗剤いらずのベビーマグちゃん。

ベビーマグちゃんで洗濯をしよう!

ベビーマグちゃんの実証実験!

ベビーマグちゃんを自作してみよう!

このベビーマグちゃん、マグネシウムの化学反応をうまく使って洗濯する仕組みです。

ただ、使っているとだんだん表面が酸化してきて、効果が弱くなってきます・・・


新品時の自作マグちゃん。銀色にテッカテカ。


4ケ月ほどたったマグちゃん。酸化して黒い・・

という事で、メンテナンスが必要です。

ベビーマグちゃんのメンテナンス

まずはやり方だけ簡単に紹介。

用意する物。

  • クエン酸(もしくは食用のお酢)
  • 水道水

クエン酸は、掃除用や食用(どっちでも可)で、ドラッグストアに置いてあります。

クエン酸なら、1Lの水道水の中に、大さじ2杯ほど入れます。

お酢なら、水道水で7倍ほどに薄めます。

その中に、酸化したマグちゃんをドボン!

ブクブク泡が出てきます(この泡から出る空気は、吸わないように)

だんだん表面の黒い被膜が取れてきます。

途中、揉み込んでも良し、早く反応します。

濃度次第ですが、早くて数分、遅くても20分ぐらいでピカピカの銀色に戻ります。

見事にピカピカに。

あんまり長く漬けていると、どんどん溶けてしまうのでご注意を!

なお、実はこれはお風呂用のマグちゃん。

これを見ると、1~2ヶ月に一回ぐらいはメンテが必要かな?といったところです。

でも、洗濯用は摩擦で擦れて、被膜も剥がれていくと思うので、もっとスパンが長くても大丈夫かと。

次は、マグちゃんの中を開いて確認してみますね。

ベビーマグちゃんのメンテナンス・仕組み

さて、ここからはメンテナンスがどのような仕組みで行われているか?

興味ある方だけご覧下さい(笑)

メンテナンスも、ようするに化学反応です。

元々の仕組みは、マグネシウムと水が反応して、水素と水酸化マグネシウムを生成。

Mg + 2H20 = Mg(OH)2 + H2

水素を作って、水をアルカリ性にする事が目的ですが、だんだん酸化して反応が弱くなるマグネシウム。

この水酸化マグネシウムを、元のマグネシウムに戻してやれば良い訳です。

化学式としては・・・

2CH3COOH+Mg(OH)2→2Mg(CH3COO)+2H2O

酢酸に水酸化マグネシウムを漬けると、酢酸マグネシウムと水になります。

マグネシウムにくっついたOHを引っ剥がしたんですね。

これで、また元気に水と反応してくれます。

ただし、少しずつマグネシウムは減るので、重量を測っておくほうが良いかもですね。