バートルのヒータージャケットをマキタの18Vバッテリーで使いたい(1)
以前、夏でも快適に作業する為、ファン付きジャケットを導入した話を書きました。
最近の「買って心から良かった物」のひとつです。
夏の野良仕事も、マキタのファンジャケットで涼しく快適!
アイトスのアイスベストとファンジャケットの組み合わせが最強に涼しい!
そして、涼しくなるグッズがあれば、当然温かくなくグッズもあるわけで。
ヒーターや電熱付きのジャケットも、ここ数年ずいぶん普及していきているようです。
という事で、私も導入してみる事に。
だって、真冬の朝に作業する時、寒いんですよぅ・・・
どのメーカーのヒーター付きジャケットにするか
ファン付きジャケットと同様、ヒーター付きジャケットも各社色々と出しています。
私の場合、ファン付きは「マキタバッテリー+マキタファン+バートルジャケット」の組み合わせで使っていました。
元々マキタのバッテリーは豊富に持っている事と、なるべくバッテリーの種類を増やしたくなかった事から、バッテリーとファンはマキタ製を選んでいた訳です。(ジャケットはバートルの方が好き)
その考え方からいけば、ヒーター付きジャケットもマキタバッテリーを採用したいところなのですが、いくつか問題点が・・
- ファン用のアダプタ(2020年製以前)はマキタ製ヒーターに流用できない
- マキタの暖房ジャケットは、かなりお高い
- バッテリーやジャケットのコネクタは、各社バラバラ
結構どれもこれも問題でして、かなり悩みました。
1.ファン用のアダプタ(2020年製以前)はマキタ製ヒーターに流用できない
普段マキタの充電工具を使う際は、18Vバッテリーを使用しています。
その18Vバッテリーから、ファン付きジャケットへ電源供給するアダプタが専用で発売されています。
私がコレを購入したのが2020年の事。
その時の型番が「GM00001489」でした。
弱・中・強・ターボの4段階出力で、ターボは連続1分限定。
このアダプタをそのまま使って、マキタのヒーター付きジャケットへ接続出来れば良かったのですが、残念ながら対応外。
ヒーター専用のアダプタが必要という事で、この案は一旦保留。
※2021年の新モデル「A-72154」では、そこが改善されました。ヒーター専用ケーブルに付け替えれば、同じアダプタでも両方使えるようになったのです。よほど要望が多かったものと思われます。
(他にも新型ファン用ケーブル・既存ファン用ケーブルと、色々使いまわせる仕様)
マキタの暖房ジャケットは、かなりお高い
もうひとつの問題が、マキタ製のヒーター付きジャケット(マキタでは暖房ジャケット)がやたらと高額な事。
定価で2万円以上、実売価格でも1万円以上します。(バッテリー抜きで)
他社より高額で、ちょっとためらう金額ですよね。
それと先述したアダプタ流用不可の問題もあり、アダプタ込みだとさらに高くなる為、候補から外れます。
バッテリーやジャケットのコネクタは、各社バラバラ
では、マキタのバッテリーとアダプタ(2020年製)を使いつつ、他社のヒーター付きジャケットにすれば良い気もします。
ところが調べてみると、驚くほどコネクタの形状が各社バラバラなのですよね。
自社の製品の組み合わせで買ってほしいという理由だけでなく、電圧・電流といった仕様の違いで、火災や火傷の事故防止という面もあるとは思うのですけど、それにしたってバラバラ。
以上の3つの理由から、どういう方向性でいくか結構悩みました。
ヒーター付きジャケットへの出力を考える
悩みはしたものの、まず第一の条件としては「マキタの18Vバッテリーを使いたい」です。
ファン用やヒーター用で様々なバッテリーが出てはいますが、やはり容量的にはマキタ18Vが優れている事・追加出費が減る事・システムを増やしたくない事などから、なんとか採用したいところです。
(でかい・重いは目をつぶります)
ただ、マキタの暖房ジャケットが高額なのも変わらないので、他社のヒーター付きジャケットと組み合わせられないか、検討を進めてみます。
まず、色々なメーカーのヒーター付きジャケットの仕様を確認してみました。
マキタ以外のメーカーだと、同じ充電工具を使う日立(ハイコーキ)・リョービもラインナップ有り。
スポーツ業界はミズノ。
あとは、ファンジャケットでもメジャーなバートルやサンエス・㈱空調服あたりがあります。
で、ヒーターへの電圧は大きく2種類。(バッテリー電圧から変圧して使うのが一般的)
5Vか、それ以上か。
5VというのがUSB-Aの出力でして、モバイルバッテリーを流用できるのがメリット。
アマゾンなんかでも、5Vのヒーター付きジャケットがかなり多く出ていますが、怪しい中華製ばかり。
火傷とか怪我したくないので、無名メーカー製はまず除外します。
それに、5Vって発熱量としては正直低めです。
そこで、大手メーカーではそれ以上の電圧で出力しています。
特にバートルの出力が大きく、6V→8V→10Vの3段階。
2021年新モデルでは、さらに13V出力(1時間限定)も採用しています。
あと、ワークマン(WindCore社提供)もかなり売れているようです。
同社のファンと同じバッテリーを用いるようで、バッテリーの型番によってはMAX13Vまで出力できるものの、ヒーターで使う場合は10V以上は保護回路が働いて切れてしまうとの事。(5V~8Vでの使用のみらしい)
一方、マキタの暖房ジャケット用専用アダプタは弱・中・強の3段階ですが、出力が書かれていない。(最大12V?)
意図的に隠している気がします。(いつか調査してみたい)
その他の会社も、仕様や価格は結局様々ですね。
その中で、バートルのヒータージャケットって結構安いんですよ。
電熱パッドとジャケットのセットで実売7000円ぐらい。
ジャケットとヒーター部を簡単に付け外し出来るのも良いし、ジャケットのデザインも他社より良い感じ。
という事で、マキタバッテリーとバートルヒーターをなんとか組み合わせて使えないか、考えてみます。
ちなみに、今持っているマキタファンジャケット専用のアダプタも出力電圧は隠されているのですが、多分強で6Vか7Vぐらいではないかと思います。
ちょっと低いですが、5Vよりかはいいでしょう。
変換コネクタを作って、マキタバッテリーとバートルヒータを組み合わせる
コネクタの形状が違うなら、変換する物を作ってやればいいかな?・・と考えました。
という事で両者のコネクタ、DCジャック・DCプラグを調査してみましょう。(2021年末時点)
今持っているマキタのファンジャケット用アダプタが、4.0mm×1.7mmのDCプラグ。
バートルのヒーターが、4.75mm×1.7mmのDCプラグ。
両方オスコネクタですね。
これを変換する為には、両端が4.0mm×1.7mmのDCプラグと4.75mm×1.7mmのDCプラグのケーブルを用意すればOKです。
ただ、普通には売っていないので、自作します。
ハンダ付けして、完成。コネクタは1個200円程度だし、ハンダ付けも15分ぐらいで終わりました。
簡単なもんです(^^)
変換ケーブルを間に入れて、無事両社繋がりました。
ウキウキしてマキタのアダプタをON!!
・・・が、電源ランプが一瞬つくだけですぐOFFになってしまう・・
どうやら、何かしらの保護回路が働いているようです(T_T)
残念ながら、変換ケーブルだけではダメな事がわかりました。
(変換ケーブルが売ってない訳だ)
これにはちょっと凹みましたが、ここまできたらむしろなんとかして使えるようにしたいです。
という事で、変な方向に火がついた奮闘記第2回目に続きます(笑)