作物の生育状況を知るには、根をよく見てみよう

ニンニクの収穫まで、あと一ヶ月ほどになりました。

この時期の生育状況がとても大事なのですが、土から上の葉だけ見るより、根の状況を見る事も大切だと思っています。

特に、最も先端にある細い根。

この細い根は、土壌の水分と栄養分を吸収する大事な根なのです。

これがしっかりと広がっていてこそ、作物は健康的に良く生長します。

「根張りが良い」という言葉もありますしね。

細根の状態から土の状態が見えてくる

この細根は、土壌の状態に強く影響を受けます。

例えば、過剰な肥料分や水分があると、根を伸ばさなくても吸収できると植物は思い、細根は増えません。

自ら栄養や水分を求めて、広く深く根を広げてこそ、生命力の強い美味しい野菜が出来上がるのだと思います。

ですから、たまには根の状態を見る事で、土壌の状態も見えてくる訳です。

もしくは、作物が病気になってもやはり根は弱ります。

健康状態の確認にも良いわけです。

去年のニンニクの写真ですが・・

上の写真は、収穫一ヶ月前に根の確認をしたくて間引きしたニンニクの根。しっかり生い茂っている感じです。

こっちの写真は、スポンジ玉と呼ばれる、生育障害になったニンニク。

明らかに根の量が少なく細い。

生育が悪くてこうなったのか、根が細いから生育が悪かったのか、どちらかはわかりませんが、結果としてはやはり根が大事なのは見て取れます。

栽培の途中でも、たまに根の状態を確認する事で、管理の方向性も修正可能と思います。

普段見えない場所だからこそ、気にかけておきたいですね!