ビニールハウスに電気と水道を引き込む(3)_水道管を分岐して埋設する
既設の水道管から、どのような資材と規格で分岐するか、前回記事で決まってきました。
では、実際に分岐していきましょう。
部材の購入
外の立水栓からの分岐は、ステンレスのねじ込み継手を使います。
規格は前回書いた通り、Rc1/2(メネジ)とR1/2(オネジ)を使います。
こういうところで部材をケチると、10年後とかに劣化で大変な目に合うので、ちょっと高価ですがステンレス製が間違いないと思います。
なお、こういう部材はほとんど「モノタロウ」で購入しています。
2020年8月までは、事業者向けと個人向けの販売サイトがわかれていましたが、今は統合されて個人でも便利に・お得に使えるようになりました。
モノタロウのいいところは
・工業用や工事用の部材の品揃えが豊富
・コスパの高い独自ブランド品がたくさんある
・3500円の注文で送料無料で、同日追加注文も送料無料
・月に1度でも7000円以上購入すると、その月は何度でも送料無料
こういうDIY作業って、やってみると足りない部材や、追加で欲しくなる部材が「ちょっとだけ」出る事が多いんですよね。
そんなとき、追加注文分が送料無料になるのは、本当にありがたいのです。
ホームセンターに売っていない100円の部材1個だって、無料で配送してくれる・・
2月は何度モノタロウの箱が我が家に届いたか、わかりません(^_^;)
立水栓からの分岐
まず、水道の元栓を閉めます。
家中の水道が止まるので、しっかり準備した上で、短時間で済ませましょう。
分岐して、バルブで止めるところまで進めたら、すぐ元栓は開けておきました。
なお、継手同士の固定時には、「シールテープ」という物を使います。
オネジに、時計回りで数回巻いて、よく馴染ませます。
シールテープを巻かないと、ネジの隙間から漏れたり、ネジ同士が固着して外せなくなります(特にステンレスの場合)
シールテープの巻き方なんかは、奥が深いので別途調べて見てくださいね。
埋設する場所を掘る
取り付けたバルブから先は、塩ビパイプを使って20m先のパイプ小屋まで水道管を分岐していきます。
道中は、全て地中に埋設していきますが、本来は埋める深さが決まっているのです。
「凍結深度」と言いますが、つまりは凍結深度以上深く埋めておけば、凍る心配が無い・・という深さで、地域ごとに目安があります。
本来工事業者はその深さ以上に埋設しますが、私の場合はDIYだし、いざ凍っても仕方ない・・ぐらいの感覚なので、適当です。
あと、うちの地域はほぼ凍らないぐらい暖かいので・・・
それと、気をつける事として、地中に何が埋設されているかわからないって事ですね。
給水・排水だけでなく、浄化槽地域ならエアー供給や、もしかしたら何かの配線が埋まっているかもしれません。
気をつけて、少しずつ掘り進めていきます。
以前、排水パイプのルート変更をしたところまできました。
一年前の事ですが、まだ土が柔らかくて掘りやすかったですね。
とりあえず全ルート掘り終わってから、埋設へ進みます。
塩ビパイプを繋げて地中に埋設する
掘った場所に、塩ビパイプを仮置きして、問題なさそうであれば繋いでいきます。
塩ビパイプの継手を繋ぐには、専用の接着剤を塗ってから差し込んでいきます。
詳しいやり方は、接着剤の説明書に書いてあるので、しっかり守りましょう。
(手を抜くと、水が漏ったり、破裂したり、ひどい目にあいます)
分岐のバルブから一個目は、メネジのついたインサート付きエルボを使用。
この継手は、片側がRc1/2メネジで、反対側がVP13塩ビ管が繋がります。
そのまま塩ビを繋いでいく・・・・前に。
全て接着剤で固定してしまうと、後からさらに分岐したい場合や、立水栓のメンテ時にバラせなくて困る気がします。
なので、一箇所外せるところを作っておきました。
写真のように、隙間を開けておきます。
そこへ、ユニオンと呼ばれる継手(伸縮継手)を差し込みます。
下の塩ビはまだ固定前なので差し込めます。
ここからユニオンを上にスライドし、隙間を埋めたらナットを締めると、中のパッキンでしっかり止水されます。
ただし、このままだと強度が心もとないので、最終的にはコンクリート基礎からバンドで固定しています。
(この工程は、また別記事で紹介します)
なお、塩ビの切断も道具を使うと便利です。
(ノコギリやサンダーでも切れますが)
エンビカッターという専用の道具が一番楽でしょうか。
1000円未満から1万円以上と、商品ピンキリです。
私の場合は、パイプ小屋を作った時に購入していたチューブカッター(パイプカッター)があったのでそれを使いました。
クルクル回していけばカットでき、塩ビだけでなく単管パイプも切れるので重宝しています。
それと、カットした後のバリ取りも専用の道具でやると早いです。
パイプの内側と外側、それぞれのバリ取り刃物がついていて、クルッと回せばきれいにバリが取れます。
いちいちヤスリなどでやってられないですからねー。
こんな感じで、どんどんカットしバリを取り、接着剤で継手を繋いでいきます。
VP13は細くて柔らかいので、多少の曲がりや障害物は柔軟に吸収してくれます。
途中、外流しがつくところは分岐して、後で繋げられるようにしておきます。
なお、真っ直ぐ繋ぐ継手は「ソケット」。
90度曲げる継手は「エルボ」
3分岐する継手は「チーズ」です。
元の排水管のルートに合わせているので、途中で45度の曲がりがありますが、ちゃんと45度エルボもあります。
パイプ小屋の下から中へ引き込みます。
最後に地中から外に出して、開閉用のバルブをつけておきます。(固定は後ほど)
なお、今後さらにここから分岐する可能性もあるかと思い、チーズで分岐後にキャップで蓋をしておきました。
さてこれで全部繋がりましたが、接着剤の説明書によると水圧を掛けるのは24時間後との事。
さらにその前に、接着剤の溶剤が管内に残ると施工不良や臭いの元になる為、圧を掛けずに通水するように書いてありました。
接着後1時間後ほどで良いみたいです。
どの程度影響があるかはわかりませんが、素人なので説明書には従います(^^)
ようやくこれで水道管の分岐は完了。
埋め戻す前に、次回は電線を埋設していきます。