ビニールハウスに電気と水道を引き込む(3)_水道管を分岐して埋設する

2021年3月6日

既設の水道管から、どのような資材と規格で分岐するか、前回記事で決まってきました。

では、実際に分岐していきましょう。

部材の購入

外の立水栓からの分岐は、ステンレスのねじ込み継手を使います。

規格は前回書いた通り、Rc1/2(メネジ)とR1/2(オネジ)を使います。

こういうところで部材をケチると、10年後とかに劣化で大変な目に合うので、ちょっと高価ですがステンレス製が間違いないと思います。

なお、こういう部材はほとんど「モノタロウ」で購入しています。

2020年8月までは、事業者向けと個人向けの販売サイトがわかれていましたが、今は統合されて個人でも便利に・お得に使えるようになりました。

モノタロウのいいところは
・工業用や工事用の部材の品揃えが豊富
・コスパの高い独自ブランド品がたくさんある
・3500円の注文で送料無料で、同日追加注文も送料無料
月に1度でも7000円以上購入すると、その月は何度でも送料無料

こういうDIY作業って、やってみると足りない部材や、追加で欲しくなる部材が「ちょっとだけ」出る事が多いんですよね。

そんなとき、追加注文分が送料無料になるのは、本当にありがたいのです。

ホームセンターに売っていない100円の部材1個だって、無料で配送してくれる・・

2月は何度モノタロウの箱が我が家に届いたか、わかりません(^_^;)

立水栓からの分岐

まず、水道の元栓を閉めます。

家中の水道が止まるので、しっかり準備した上で、短時間で済ませましょう。

分岐して、バルブで止めるところまで進めたら、すぐ元栓は開けておきました。

なお、継手同士の固定時には、「シールテープ」という物を使います。

オネジに、時計回りで数回巻いて、よく馴染ませます。

シールテープを巻かないと、ネジの隙間から漏れたり、ネジ同士が固着して外せなくなります(特にステンレスの場合)

シールテープの巻き方なんかは、奥が深いので別途調べて見てくださいね。

埋設する場所を掘る

取り付けたバルブから先は、塩ビパイプを使って20m先のパイプ小屋まで水道管を分岐していきます。

道中は、全て地中に埋設していきますが、本来は埋める深さが決まっているのです。

凍結深度」と言いますが、つまりは凍結深度以上深く埋めておけば、凍る心配が無い・・という深さで、地域ごとに目安があります。

本来工事業者はその深さ以上に埋設しますが、私の場合はDIYだし、いざ凍っても仕方ない・・ぐらいの感覚なので、適当です。

あと、うちの地域はほぼ凍らないぐらい暖かいので・・・

それと、気をつける事として、地中に何が埋設されているかわからないって事ですね。

給水・排水だけでなく、浄化槽地域ならエアー供給や、もしかしたら何かの配線が埋まっているかもしれません。

気をつけて、少しずつ掘り進めていきます。

以前、排水パイプのルート変更をしたところまできました。

一年前の事ですが、まだ土が柔らかくて掘りやすかったですね。

とりあえず全ルート掘り終わってから、埋設へ進みます。

塩ビパイプを繋げて地中に埋設する

掘った場所に、塩ビパイプを仮置きして、問題なさそうであれば繋いでいきます。

塩ビパイプの継手を繋ぐには、専用の接着剤を塗ってから差し込んでいきます。

積水化学工業 エスロン 接着剤 NO.75S 500G S755G
積水化学工業

詳しいやり方は、接着剤の説明書に書いてあるので、しっかり守りましょう。
(手を抜くと、水が漏ったり、破裂したり、ひどい目にあいます)

分岐のバルブから一個目は、メネジのついたインサート付きエルボを使用。

この継手は、片側がRc1/2メネジで、反対側がVP13塩ビ管が繋がります。

そのまま塩ビを繋いでいく・・・・前に。

全て接着剤で固定してしまうと、後からさらに分岐したい場合や、立水栓のメンテ時にバラせなくて困る気がします。

なので、一箇所外せるところを作っておきました。

塩ビをユニオンで繋ぐ
下の塩ビは固定前

写真のように、隙間を開けておきます。

そこへ、ユニオンと呼ばれる継手(伸縮継手)を差し込みます。

下の塩ビはまだ固定前なので差し込めます。

ここからユニオンを上にスライドし、隙間を埋めたらナットを締めると、中のパッキンでしっかり止水されます。

ただし、このままだと強度が心もとないので、最終的にはコンクリート基礎からバンドで固定しています。
(この工程は、また別記事で紹介します)

埋め戻した後にバンドで固定

なお、塩ビの切断も道具を使うと便利です。
(ノコギリやサンダーでも切れますが)

エンビカッターという専用の道具が一番楽でしょうか。

1000円未満から1万円以上と、商品ピンキリです。

私の場合は、パイプ小屋を作った時に購入していたチューブカッター(パイプカッター)があったのでそれを使いました。

パイプカッターで塩ビのカット

クルクル回していけばカットでき、塩ビだけでなく単管パイプも切れるので重宝しています。

それと、カットした後のバリ取りも専用の道具でやると早いです。

パイプの内側と外側、それぞれのバリ取り刃物がついていて、クルッと回せばきれいにバリが取れます。

いちいちヤスリなどでやってられないですからねー。

こんな感じで、どんどんカットしバリを取り、接着剤で継手を繋いでいきます。

VP13は細くて柔らかいので、多少の曲がりや障害物は柔軟に吸収してくれます。

塩ビ管の地中埋設
塩ビ管の地中埋設

途中、外流しがつくところは分岐して、後で繋げられるようにしておきます。

なお、真っ直ぐ繋ぐ継手は「ソケット」。
90度曲げる継手は「エルボ」
3分岐する継手は「チーズ」です。

塩ビを45度エルボで繋ぐ

元の排水管のルートに合わせているので、途中で45度の曲がりがありますが、ちゃんと45度エルボもあります。

塩ビ管の地中埋設
塩ビ管の地中埋設

パイプ小屋の下から中へ引き込みます。

最後に地中から外に出して、開閉用のバルブをつけておきます。(固定は後ほど)

なお、今後さらにここから分岐する可能性もあるかと思い、チーズで分岐後にキャップで蓋をしておきました。

さてこれで全部繋がりましたが、接着剤の説明書によると水圧を掛けるのは24時間後との事。

さらにその前に、接着剤の溶剤が管内に残ると施工不良や臭いの元になる為、圧を掛けずに通水するように書いてありました。

接着後1時間後ほどで良いみたいです。

どの程度影響があるかはわかりませんが、素人なので説明書には従います(^^)

 

ようやくこれで水道管の分岐は完了。

埋め戻す前に、次回は電線を埋設していきます。