ニンニク栽培記2019(12)_スーパーカルシウムの土壌灌水

暖地系ニンニク、春の管理2回目です。

前回、 追肥・中耕・土寄せを1セットで実施。

それが終わったら、続いて液肥による追肥を行います。

追肥のタイミング

栽培の途中で肥料成分を追加する事を追肥と呼びますが、ただやれば良い訳ではなく、タイミングが重要になります。

例えば、即効性の肥料を植え付け直前に与えても、実を付けて大きくなろうとしている時には不足している・・・とか。

逆に、実を大きくしようと栄養が必要な時に、遅効性の肥料を与えるとか・・では意味が無い訳です。

作物が大きく生長しようとする、まさにその時に肥料成分が効くようにしておかねばなりません。

そして、生長するタイミングに重要とされている成分が、カルシウムです。

ただ、カルシウムを含む資材はたくさんあれど、これもまた選び方・使い方を間違えると作物に悪い影響を与えます。

玄米アミノ酸・スーパーカルシウム

カルシウムが不足すると、植物の生育に大きな影響を与えるため、カルシウムを含んだ資材を追肥するのは一般的です。

ただ、そのカルシウム資材や肥料の質によっては、同じく植物の生育に欠かせない窒素成分が硝酸塩として多く含まれており、それが過剰害としてトラブルを引き起こします。

トラブルの代表例として・・
・土壌汚染
・土壌が固くなる
・水質汚染
・濃度障害
・光合成障害 などなど

では、その質というのはどういう事かというと、簡単に言えば水に溶けやすいかどうか。

水に溶けやすい程、土中に残留しなくなる事と、濃度障害が発生しにくくなります。

その上、即効性も高くなります。

という事で、非常に水に溶けやすい性質をもったカルシウム資材として使っているのが、玄米アミノ酸液肥「スーパーカルシウム」

玄米アミノ酸・スーパーカルシウム1L

いつも使用している、玄米アミノ酸酵素液にカルシウム成分が含まれているような資材です。

追肥だけでなく、は種・育苗・定植時などにも使える、障害の出にくい優れた資材です。

購入先は、いつものライフメールからとなります。

玄米アミノ酸液肥 スーパーカルシウム

スーパーカルシウムの土壌灌水

今回は、ニンニクの玉が肥大する今の時期を狙っての追肥として使います。

使い方は、1000倍に希釈して1アールに30~50L程を土壌灌水します。

さほど大きな畑では無いので、土壌灌水には手動のアウトドアポンプを活用しています。

タカギのアウトドアポンプを土壌灌水で使う
車輪付きのポリタンク。移動に便利です。

これ、結構優れ物でして。

黄色の突起部を何度もプッシュすると、ポリタンクの中に空気が圧縮され、その力でシャワーから水が出ます。

つまり、電源いらずで電池切れの心配もなし。

アウトドアでも重宝します(^^)

これに1000倍希釈したスーパーカルシウムを入れ、ニンニクの根元に土壌灌水していきます。

アウトドアポンプで、ニンニクに土壌灌水
ニンニクの土壌灌水・完了

前回の土寄せと合わせて、この土壌灌水による追肥を3月中にもう一度、4月に入ってからさらに1回の合計3回を、収穫までに行います。

暖地系ニンニクの管理、このまま継続して進めていきます!