パイプ倉庫の強風対策を簡単・安価にやってみる
以前、畑の資材倉庫用として建てた、パイプ倉庫。
ビニールハウスの倉庫のような感じですが、台風レベルの強風がきた際に飛ばされては大変。
ただ倒れるだけならまだしも、周辺の家や施設に迷惑をかけるのは、絶対に駄目です。
そこで、強風対策をする事にしました。
どのように強風対策するか考える
栽培用のパイプハウス・ビニールハウスでは、それこそ様々な手段で強風対策をしているようです。
台風のあとで、よく倒壊したハウスの映像流れますものね・・・
大規模であるほど大掛かりな対策をするようですが、私のは小さなパイプ倉庫。
なるべく簡単に、誰でも、安く出来る方法を考えてみました。
重りを検討する
まずは単純に重りを設置して、それにハウスを固定すれば良いかと考えました。
では、重りをどうするか。
後からロープなどを結べる形状だと、沓石の羽子板付がまず思い当たります。
基礎用の石として使われる沓石。
石の上に木材を置いて、固定する用の板がついている訳ですが、いくつかの理由からコレはやめました。
大型にするほど縦長になる・個数を揃えると高価な事・羽子板が薄くて結ぶとロープが切れそうな事・・・です。
そこで、重りは自作する事に。
重りを自作する
まずは、重量ブロックを使って加工します。
基本型の15cmという規格の重量ブロックを4個購入。(1個で14kg程)
ホームセンターで、確か1個200円もしなかったと思います。
これに、ロープを固定する用の金具を埋め込みます。
丸型ロープ止めという、地面に刺してロープを固定する用の杭が安く売っていました。
メガネ杭とも呼ばれていて、確か300円ぐらいとこれも安価でした。
このロープ止めを重量ブロックの真ん中に刺し、インスタントモルタルで埋めていきます。
なお、重量ブロックには上下があります。
パッと見で同じに見えますが、様々な事情で穴は台形になっています。
先程の写真を見ても、上のブロックと下のブロックでは、穴の大きさが違うのがわかります。
ブロック塀など、コンクリートブロックを重ねる場合、狭い方を上にします。
今回は重ねる訳では無いですが、引き抜きの力に対して強いだろうという事で、今回は狭い方を上としました。 (モルタルごとスポンと抜けなくなる)
杭は少し斜めにして、片側に寄せています。理由は後述。
なお、モルタルを流し込む時は、重量ブロックを事前に濡らしておいた方がより密着します。
今回は4個作りました。
合計2000円程です(インスタントモルタルは持っていたので計上してない)
重りを埋める
完成した重りを、パイプ倉庫の前後に設置します。
土の上に置くだけでも良いのですが、邪魔になるのと、より強風対策になるかと、土中に埋める事にしました。
ロープ止めの丸型部だけが地上に出るよう、結構深く掘ります。
沓石で同じことをやると、縦長なので相当深く掘らねばならぬと思い、採用しませんでした。
また、ブロックはなるべくパイプ倉庫の内側に入るようにし、丸型部がだいたいビニールのすぐ外側になる位置に埋めました。
理由は、パイプ倉庫の外周ぐるっと溝を掘り、雨水対策をしているから。
その溝に干渉しないよう、あえてロープ止めを斜めに・穴の端に固定したのです。
埋め戻して、ロープを止めるところだけ地表に出ています。パッと見は、杭を刺しただけにも見えますね。
これをパイプ倉庫の四隅に設置しましょう。
マイカ線とクルクルバンドでハウスを固定する
最後に、重り同士を結んでパイプ倉庫を固定します。
使うのは、ビニールハウスを固定するのに最も使われているマイカ線。
マイカ線は商品名なので、ハウスバンドが一般的な名称なのかな?
結びやすく・解けにくく・ビニールを傷つけないように作られています。
様々なサイズがありますが、幅15mmを購入しました。
これをまず片方の重りに結びます。
マイカ線の結び方を調べながら、正しく結んでいきます。
片側を結び終えたら、反対側はクルクルバンドという資材で、しっかりテンションを掛けてマイカ線を張ります。
ゆるゆるだと意味がないので、しっかり張ります。
また、時間が経つと緩む事もあるようなので、定期的に張り直すようにします。
前後両方を張り終えたら、完成!
これで簡単には飛ばないと思いますが、念を入れてあと2箇所か4箇所重りを増やし、斜めにもバンドを張りたいですね。