2023年のもみがらぼかし・完成

一ヶ月ほど前に仕込んだ、乳酸菌もみがらぼかし。

この一ヶ月間も管理し続けていました。

最初の一週間は温度の管理が大事

仕込んでから、本格的な発酵が始まるまでだいたい1~2日ほどかかります。

水分量・種菌量・温度など色々と条件がありますが、もう何年も作っているので、なんとなくの感覚があるんですよね。

今回も、翌朝にはしっかり発酵していました。

ここから一週間程度は、温度管理と水分量管理が大事です。

温度はだいたい40度以上60度以下を目安にしています。

温度が下がりすぎると発酵が止まってしまうので、水分を足して撹拌し、酸素を供給。

逆に温度が上がりすぎると有用菌が死滅してしまうので、少し広げて冷まします。

次の一週間は嫌気性にならないよう注意

一週間後の様子です。

有用菌がびっしり表面に浮き出てますね。いい感じ。

ここまでくると、ある程度温度は安定化してきます。

ただ、発酵している部分とそうでない部分の差が出てしまうので、ここらで一回ガッツリ撹拌します。

天地返しをして、上下を入れ替える感じ。

一番下の部分は、空気が届きにくい関係上どうも嫌気性になりやすいです。

緑や紫色になり、あきらかに臭い。

床面にぺったりくっついちゃってます。

そういうのを剥がして、撹拌しながら上下入れ替え。

その際には、ある程度水分も足していきます。

これである再度発酵を促進させて、温度をキープしましょう。

また温度計を差して、日々確認です。

最後の2週間は温度低下に気をつけて

3週間目に入ってくると、発酵するための養分が足りなくなってくる事もあります。

そうなると、一気に温度が下がって水分を足しただけでは回復しません。

そんなときには、米ぬかを足して上げましょう。

エサをあげれば、また菌たちは発酵をはじめてくれます。

まぁ、そのあたりも慣れてくると補充無しで管理できちゃいますが、慣れないうちは大人しくエサ追加が楽です。(私は今回資材追加無し)

そしてこの頃はすっかり籾殻の色も濃くなり、匂いもかなり落ち着きます。

温度も40度以上いっていればいいでしょう。もう50度とかにはなりにくいですね。

一ヶ月ほど経過し、40度を切ったあたりで発酵終了。

後は完成したもみがらぼかしを広げて、水分を抜いて保管します。

あ、すぐ使う場合は乾燥不要です。

むしろ菌の鮮度(?)も良い気がしますが、まぁ私はだいたい一年分一気に作るので、しっかり乾燥させてフレコンバッグに保管します。

 

それにしても、今回は例年以上に楽な仕込みだった気がします。

撹拌や水分補給も週一程度でしたし、資材追加無しでも温度は安定してた。

もしかしたら、仕込み小屋自体に有用菌が残っている可能性もあるのかな?・・なんて考えています。

この調子で、もっといい資材が簡単に作れたら最高ですね。