冬場の水分過多は土を冷やす

冬場は、気温が低い・日照時間が短い・乾燥するといった、栽培には不向きな条件が重なります。

その為露地栽培は少なく、多くは施設栽培(ビニールハウスとか)になりますが、冬なのは変わらないわけです。

その冬の間も、土壌が乾燥したと思えば水分を与えようとしがちですが、以下のようになってしまいます。

乾燥するから水分を与える
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夜になって外気温が下がる
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水分が冷えて施設全体の温度を下げる

もちろん、施設の下がった温度を上げようとすればするほど、燃料は無駄に必要となります。

さらに問題なのは、冷たい水分で根が冷やされて活動が鈍くなる事。
吸えない水分を多く与えたところで、意味が無いどころか残留した水分がさらに土を冷やして、悪循環です。

それに実際には土の表面が乾燥するだけで、奥側は湿っている事も多く、与える水分量には充分注意が必要です。

そんな難しい冬場の水分補給ですが、実は簡単な方法も。
葉面散布すれば良いのです。

細かい霧状にした水分を、気温の上がった昼間に与える事で、冬場の活動が鈍った作物であっても必要量だけ吸収出来ますし、そもそも水分を必要としているのは葉であって根ではありません。

さらには玄米アミノ酸酵素液の希釈液を用いる事で、浸透性がよくなるだけでなく、光合成の活性化も引き起こせるので、ただの水を与えるよりも効果的ですね。

加えて、乾きやすい土の表面には微生物が豊富な乳酸菌もみがらぼかしを使うのもオススメです。

微生物というのは、働く時に熱を出します。
その微生物が土の中で活発であれば、地温も上昇して根の働きも活発になります。
という事は、施設内の暖房に使う燃料も削減できる、そういう効果もあります(^^)

冬場であっても、やり方次第でコストは上がったり下がったりします。
せっかくなら、コストを抑えつつ良い作物を作りたいですね!