オクラの下葉を切り落とすーオクラ栽培記2022(9)
オクラの管理編です。
雨で畑が潤ったり、たっぷり太陽光も降り注いだりで、オクラの生長と収穫量もまずまずの日々が続いています。
背丈が伸びてきた時に、注意したいのが葉の管理。
茎の下側から古い葉になるので、だんだん枯れてきます。
枯れた葉は勝手に落ちたりもしますが、人為的に葉を落とすことも大事です。
オクラは下葉を切り落とす事で、生長を促進できる
オクラは、収穫する実の下側に残っている葉を切り落とす事が一般的です。
だいたい、実から1から2枚ほど下ですね。
写真で見てみましょうか。
赤丸のところに、今から収穫する実がついています。
そこから下2枚の葉を残して、それより下の葉は切り落とします(赤い線)
すっきりしました!
並べて比べてみます。
もっと長く伸びてきた後は、葉を落とすペースも下げていきますが、しばらくはこんな感じで切り落とします。
オクラの下葉を落とす根拠
こうしてまだ光合成できる葉を落とすにも、ちゃんと根拠があります。
その理由としては、より若い実がついている上の方に、水分と養分を送り込みたいから。
古い葉に養分がいかないようにしているわけです。
また、新しい実をつけやすくもなります。
いつまで経っても次世代の種を蒔けないオクラの生存本能に訴えかけていると言えば、わかりやすいかもです。
ある程度厳しい環境の方が、よく生長するって事ですね。人間と一緒。
また、風通しを良くする目的もあります。
密植して栽培する事が多いですし、葉も大きいですから、風通しを良くしておかないと病気にかかりやすくなってしまいがちです。
他にも、実をつけないで葉ばかり茂ってしまう場合にも、強めに葉を落とす事で対策可能というやり方もありますね。
このように、作物の栽培は「常になぜそれを行うのか」を意識する事で、適切な管理と応用が効くと思っています。
なぜを忘れずに、今後も良い作物を作っていきたいですね!