太いホース用のホースリールを作る

前回記事で、散水をいかに効率よくやるかをどう工夫するか書きました。

エンジンポンプのサクション側ホースとタンクの接続はだいたいこれで完成したのですが、吐出側はまだまだ改良の余地有りでしたので、今回書きます。

吐出側のホースはなるべく太いホースを使いたいので、トヨックスのTR-19(内径19mm)を選んでいました。

これを20m、素のままでグルグル巻いておいても、ねじれたり折れたり潰れたり、使いにくいです。

そこで、ホースリールに巻き取りたいと思います。

太いホース用のホースリールは選択肢が少ない

「太い」といっても、数値ではないので曖昧です。

“太いホース ホースリール"

と調べても、だいたいは内径15mmあたりを「太い」として販売されているようです。

でも、以前この太さで散水したときに、明らかに吐出側の圧力不足を感じました。

ホースの内径と出る水の勢いの話

ここでちょっと説明すると、ホースの先から出る水の量と勢いには、ホースの太さと長さの影響がかなり大きいです。

細いほど速くなり、速くなるほど損失が大きくなります。

内径15mmで長さ20mmというのは、畑で大量に散水する目的だと細すぎるんですよね。

ただ、太くしすぎると今度は巻き取るホースリールが売っていない、もしくは高額になります。

そのギリギリを検討した結果が、内径19mmでした。

15mmと19mmでほんの少しの差のようですが、断面積でいうと1.6倍もの差があります。

内径19mmホースが使えるホースリール

で、内径19mmホースが使えるホースリールですが、調べた限りでは「金象印 メタルリール」一択でした。

他の商品もあるにはあるのですが、これを選んだ理由は以下の通り

  • 内径18mm(6分)が接続可能
  • レビュー見る限り、耐久性が高い(修理もお手軽そう)
  • お手頃価格(1万円以下)
  • ベアリング内蔵で回しやすい

TR-19は内径19mmですが、1mmぐらいであればホースバンドでなんとかなります。

あと、ホースの業界では「分」という単位で内径を表す事があります。

6分は”ろくぶ”と読み、内径約19mmです。

詳しく話すと長くなるので、以下のトヨックス殿のページ参照。

ホース&継手の豆知識

5分/6分対応ホースリール と書かれていたら、内径16mmと19mmのホース両方対応出来ますよ・・という意味です。

ホースリールにホースを接続する

では、この金象印ホースリールにホースを巻いていきます。

黒いゴムが、内径18mm用アタッチメントです。

これをまず接続口に被せておきます。

金具部分の内径は相当細いままですが、細い区間が短いので、影響は少ないです。

ここにホースリールの内側からホースを通していきますが、トヨックスのTR-19だとかなりギリギリの太さでした。

上の写真の銀色のジャバラ部分を、ホースを通す穴の方向へグッと曲げておきます。

さらに、ホースをなるべく長く出しておいてから接続し、ねじれないよう注意しながら引っ張っていきます。

ここでホースが折れてしまうと、水が通らなくなるので注意しましょう。

ホースを巻いていくときも、最初の一周目は上の写真のように、まず緩やかな角度になるようにゆるーく巻いていき、反対側からしっかり巻いていきます。(こうしないと、接続口のあたりで折れる)

巻き終わり!(ホース汚い・・)

サイズが違うサクション側のホースをカムロックで繋ぐ

写真ではチラチラ写っちゃってますが、サクション側のホースもひと工夫しました。

ホースリール側は、内径19mmです。

このままポンプに繋いでも良かったんですけど、どうせならもっと太いホースにしておきたい。
(理由はさっき書いた通り)

ちょうど、エンジンポンプを購入した際についていた4mの内径25mmサクションホースが余ってます。

これを使いたいと思います。

構想としては以下の通り

  • 接続は全てカムロック
  • カムロックにすることで、今後の拡張性や8mのサクションホースも使える
  • 内径19mmと25mmではカムロックもサイズが違うが、ホース継手をうまく使って接続する

カムロックとか、サクションホースについては、前回記事で色々紹介しているのでそちらを参照してください。

では、まずは内径19mmホースを25mm用カムロックに接続してみます。

カムロックはやはりモノタロウ製が一番安いですね。

雌ネジのアダプターを選び、その雌ネジに内径19mmホースが取り付けられるホースニップルを接続します。

シールテープをしっかり巻いて、ガッチリねじ込みます。

短く切った内径19mmホースを使って、ホースリールと接続します。

この長さはちょっと悩みましたが、地面に着かない程度にしています。

続いて、ポンプの出口もカムロックにしておきます。

なんかすっごい数のカムロック買っていて、案外費用掛かってはいますが、使い勝手優先!

あとは、内径25mmのサクションホースの両端に、カムロックのレバー側継手を取り付けます。

これで、違う内径のホース同士でも、カムロックでの接続となりました。

 

ここまで改造したことで「ポンプの吸込口側両端」と「ポンプの吐出口側両端」、全4箇所全てがカムロックの接続となりました。

これなら、運搬の際にも各ホースを簡単につけ外し出来ます。

ホース単体も管理しやすくなりますしね。

こんな感じで運んでいます。

今後、仕様を変更する際にも簡単にできるし、何より作業時間が大幅に短くなるのが一番のメリットです!

時間の限られた半農サラリーマン、こうして工夫することで、うまく時間を作って農業やっています(^^)

今後も、こういった時短DIYは積極的にやっていきたいですね!