パイプ小屋に換気扇と温度スイッチをDIYで設置する

2022年1月24日

春に自作した、農作業用のパイプ小屋。

換気用の窓もつけましたが、夏の暑さでサウナのようになり、窓だけではやはり厳しいですね。

丈夫でコスパの良いパイプ小屋を自作する(11)-遮熱ネットを張る・完成!-

という事で、換気扇を取り付けましょう。

それも、小屋の温度が上がったら自動で運転するスイッチも付けちゃいます。

換気扇の選び方

まず、換気扇を選定します。

換気場所・使用環境などから、換気量を計算して選びましょう。

必要換気量の求め方 ←外部リンクが開きます

換気量から、コストや信頼性も考慮して決めた換気扇が、パナソニックの「FY-20EF5」

これを選んだ理由として。

  • 換気量は少なくて良いので、20cm羽根
  • 遠隔操作式(引き紐でのON-OFFではなく、スイッチ式)
  • シャッター付き(電源OFFの時は蓋が閉まり、虫の侵入などを防ぐ)
  • シャッターが電気式(風圧式は強風で開いてしまう事がある)

続いて、この換気扇を固定する用の取付枠も購入します。

そのままパナソニック純正を選びました。

社外品でもサイズが合えば問題ないようですが、金額的にはほとんど大差ないので、純正が一番安心です(^^)

換気扇取付枠をパイプに固定する

まず取付枠を壁に固定して、そこに換気扇を取り付けます。

パイプ小屋の壁はビニールですが、網戸を貼り付けたパイプの窓枠があるので、そこを使いましょう。

せっかく貼った網戸ですが、外します。

換気扇取付枠の高さに合わせて、パイプの固定場所もずらしました。

切り取ったビニールがギリギリ足りなくて、ちょっと苦戦しています(^_^;)

上下はパイプでしっかり挟み込み、続いて左右もパイプでガッチリ固定しましょう。

・・と、ここで問題発生。

パイプ固定の継手を使うと、取付枠と干渉してピッタリ収まりません。

ということで、いつものように、無いものは作ればいいの精神でいきましょう!

以前やったのと同様に、パイプの両端をハンマーで叩いて潰します。

ただ、潰した分幅が広がり、それがまた枠に干渉して邪魔するので、当たる部分はグラインダーで切り落としました。

タッピングビスで上下のパイプと固定。

反対側も同様にパイプを加工して固定し、4面全て枠に密接しました。

そのままでは挟んでいるだけですので、今度は取付枠とパイプを固定します。

取付枠の厚さもあるので、それを超える長さのタッピングビスを選びましょう。

また、枠の左右に空いてしまった穴は、とりあえず養生テープで塞いでおきました。

ビニールでちゃんと補修するのはまた後日・・

これで、取付枠の固定は完了です。

換気扇用屋外フードを取り付ける

このままでは、外の雨風が換気扇に直撃するので、フードで保護します。

よく建物の外壁についているフードです。

これもパナソニック純正なので、取付枠ともピッタリ合います。

ビスで固定しましょう。

取付枠とフードの接触面は、水漏れ防止の為にコーキングで隙間をふさぎます。

換気扇に水が入り込まないよう、しっかりコーキングしましょうね。

換気扇とカバーの取り付け

続いて、換気扇本体を取付枠に固定します。

説明書通りに分解し、ひとつずつ固定していきます。

取り付けは完了、でもこのままでは回転する羽根が危ないので、保護の為にもカバーします。

簡易的ですが、ダイソーで売っていた換気扇カバーで保護しましょう。

取り付けは両面テープだし、アルミなので強度はあまり無いですが、不意に羽根を触ってしまう危険性はこれで無くなります。

温度スイッチを取り付けて、換気扇を自動で動かす

この換気扇、24時間回していては電気も勿体ないし、無駄です。

かといって、暑くなるたびに自分でON-OFFするのは面倒。

そこで、温度スイッチを使います。

ニンニクの乾燥機では、ヒーター用の温度スイッチを使いましたが、今回はファン用。

設定した温度にまで上がると、電源がON。

設定温度より下がれば、自動でOFF。

つまり、暑くなったら換気扇が周り、気温が下がれば勝手に止まります。

この温度スイッチを、換気扇の電源ケーブルの間に割り込ませます。

後はコンセントに繋げば、それで完成です!

なお、温度スイッチの設定は30度にしました。

使ってみての状況

この換気扇、8月の上旬には取り付けてありました。

その後猛暑になり、ビニールハウスのようなパイプ小屋は太陽に熱されてはいましたが、日中は換気扇が常に回っており、当初のサウナのようなひどい暑さにはならなくなりましたね。

これでなんとか中でも作業できるようになりました(^^)

このシステム、物置とかにも応用できそうですよね。

ちょっと来年以降、検討してみます。