ビニールハウスに電気と水道を引き込む(4)_電線とLANケーブルを埋設する

2023年5月19日

パイプ小屋までの電気と水道引き込み作戦、4回目です。

今回は電気関係の線を引き込みます。

埋設するケーブルは100VとLANケーブルと信号線

当初、パイプ小屋への引き込みは、100Vだけを考えていました。

以前物置に電源を引き込んだ経験もあるので、同じ要領ですね。

物置に電源を引き込む-1
物置に電源を引き込む-2

100Vは、上の記事でも使っているVVFケーブルを使用します。

1.6mmの2芯です。

100mも買っちゃったので、今後も色々やれますね。

それから、RaspberryPiを色々と使っているうちに、他にも引いておきたいケーブルが2種類出てきました。

まずLANケーブル。

パイプ小屋の中にRaspberryPiを置いて色々やっているのですが、家の中の無線LANからだと電波がギリギリすぎて・・・

ネットワークエラーでプログラムが止まってしまった事もあるので、いっそ有線で繋いでしまおうという事です。

LANケーブルも通信速度によって規格があり、今回ぐらいの使い方なら「CAT5e」(カテゴリ5e、カテゴリ5 エンハンスド)でも十分なのですが、将来的に何をするかわからないので、もうひとつ上の「CAT6」(カテゴリ6)を選びました。

もうひとつ通しておきたいのが、計装用の信号線。(3芯)

逆に家の中にRaspberryPiを置き、信号線だけをパイプ小屋に伸ばすのもいいんじゃないかな?・・という発想です。

どっちも出来るよう、どっちの線も通しておきます。

ケーブルを入れる保護管

電源線もLANケーブルも、そのまま地中に埋めるわけにはいきません。

保護管の中に入れますが、こういう時につかう管がPF管です。

樹脂で出来たホースみたいな物で、正確には「可とう電線管」という名称です。

PF管の他に、CD管という規格もあります。

CD管はコンクリート埋設用なので、地中に埋める場合には使えません。

ただ、LANケーブルなどの情報線ならばOKなのですが、まぁコンクリート埋設以外はPF管を使うのがいいでしょう。

耐候性がないCD管は、あっという間に紫外線でボロボロになりますから。

保護管に呼び線を通してから、ケーブルを通す

さて、この保護管にケーブルを通す場合、短ければ簡単なのですが、今回のように20mともなると、そう簡単にはいきません。

ケーブル単体では、まず途中で止まります。

そこで、通しやすいワイヤーなどを先に入れておくのですが、これを「呼び線」と言います。

最初から呼び線入りのPF管も売っています。

でもちょっとお高いので、普通のPF管に呼び線を通すところからやってみます。

専用の呼び線でなくても、ビニール紐を使えば簡単に通せるのです。

掃除機をPF管に隙間なく繋ぎ、掃除機をONにすれば20m程度ならビニール紐を吸い込んでくれます。

ビニール紐が通り終わったかどうかの判断は、あらかじめビニール紐の長さをPF管と同じぐらいに切っておいて、長さで確認するか。

もしくは、サイクロン式の掃除機なら、ビニール紐がサイクロンの中に入ってくるのですぐわかります。

こうしてまずビニール紐を通し、そのビニール紐に本来通したい線を固定して、逆側からビニール紐を引っ張っていきます。

この時、あまり強く引っ張るとビニール紐が切れて悲しい思いをします・・・

なるべくPF管を真っ直ぐにし、ケーブルを入れる人と呼び線を引っ張る人の二人に分かれて作業するほうがいいでしょう。

なお、今回選んだPF管は、内径16mm。

太さ的に3本の線をまとめては入らないので、1本に100V電源。もう1本にLANケーブルと信号線を入れました。

パイプ小屋へブレーカーの設置

100Vの電源線は、電源と繋ぐ前にパイプ小屋側の処理をしておきます。

パイプ小屋側には安全ブレーカーを取り付けました。
(※この作業には、電気工事士の資格が必要です)

屋外コンセントに繋がっている、家の中のブレーカーは容量20A。

それよりも少ない10Aにしておきました。

なお、本来はボックス内にブレーカーを入れておいた方が良いですが、他にも色々と入れたい物があるので、全部終わってサイズを確認してからにしたいので、今のところは仮設でつけています。

続けて、LANケーブルと信号線も入れたPFもまとめて、塩ビと同じ穴に入れていきます。

本来100V電源と信号線は出来るだけ離した方がノイズ対策には良いのですが、まぁ気にする程の使用方法でもないので、並べて埋めてしまいます。

途中で塩ビ管とは離れて、ウッドデッキの下まで這わせたら地上に出しています。

そこから電源線は、屋外コンセントと接続します。

そのあたりの手順は、物置への電源引き込み回で詳しく説明しています。

物置に電源を引き込む-2

もちろん、感電対策としてこの作業をする前に大本のブレーカーを落としておきましょうね。

なお屋外コンセントはウッドデッキのすぐ上にあり、キレイな配線をしたかったので、ウッドデッキ下から通してきます。

物置引き込み回で使ったホルソーで、PF管を通す穴を空けます。

なお、PF管の入口はテープで塞いでおきました。

ここまでやったら、大本のブレーカーを入れても大丈夫です。

信号線とLANケーブルは家の中に引込みますが、すぐは使わないので後回しにします。

ウッドデッキの下で放置。

PF管と塩ビ管を埋設する

ここまできたら、掘った穴に入れる物はもう無いので、埋めていきます。

外流しを置く部分は、コンクリートブロックを置いておきました。

こうして埋め戻せば、もう地上に邪魔になるようなホースや電線はありません。

スッキリ!

 

次回はLANケーブル側の処理と、細かい部分の仕上げをして完了です!