様々な土の性質4ー砂丘未熟土
土の性質第四回目は、"砂丘未熟土"について。
その名の通り砂で、いわゆる畑の土のイメージでは無いですね。
未熟と付くのは、風化しきっていないから。
以前紹介した、赤黄色土は風化して粘土のような土ですが、砂はもう少し大きな粒の集まりです。
砂丘未熟土の特徴
- 水持ちが悪い
- 肥料持ちが悪い
- 風の強い土地が多い
- 機械を入れると土が圧縮しやすい
うーん、これだけを見ると、とても農業には向かない土のようなイメージを受けますね。
でも、実際はこの特徴を活かした栽培をしている産地が数多くあります。
(メロンやスイカが有名ですね)
なぜか?
それはこれらの欠点とも言える特徴を、逆に利用して利点に変えてしまったんですね。
例えば、”水持ちが悪い”は”水はけが良い”でもあるんですよ。
”肥料持ちが悪い”も、言い方を変えれば”過剰害・障害が出にくい”となります。
要は、それぞれの土の性質を正しく捉えて、どんな作物・栽培方法が適しているのか、もしくは欠点をどう対策するのか、それをしっかり考えれば良いわけです。
欠点は利点でもある、全ては表裏一体、逆もまた真なりです(^^)
砂丘未熟土の改良
とは言っても、欠点を改善するのもまた手であります。
水持ち・肥料持ちを少し良くするのならば、やはり乳酸菌もみがらぼかしが適しています。
籾殻が、水分をしっかり保持してくれますからね。
そして、微生物もたっぷりいます。
砂の隙間にも活動範囲を広げてくれるでしょう。
そしてその微生物が砂に含まれるミネラル分を引き出してくれ、肥料持ちも改善します。
少ない水分と養分を求めて、深く広く根は張り、植物の生きるチカラをも引き出してくれます。
それぞれの土の性質を正しく見極めて、上手に活用していきましょう♪