様々な土の性質3ー褐色森林土

2020年1月8日

土の性質第3回目。

日本は山林の多い国で、そんな山林の中でも切り拓いて農業をやってきました。

いわゆる、中山間地ですね。

そんな中山間地のほとんどは、褐色森林土と呼ばれる土壌です。

褐色森林土

木々の落ち葉が分解し腐葉土となった土壌で、良質な土です。

ただし、問題は斜面が多い事。

大規模栽培には向きません。

そして山の中ですから、第一回目で紹介した火山灰土が下の地層に眠っている事もあります。

栄養豊富な腐葉土部分の層、それをさらに掘り下げていくと火山灰土がある場合は、なるべく混ぜないような開墾が必要です。

せっかく質の良い土があるのに、混ぜてしまっては勿体無い!

深く掘り、ぼかしを混ぜて空気を取り込んでいくのが良い・・と紹介した事もありますが、こういうケースもあります。

褐色森林土をさらに良い土壌にする

良質な土壌ではありますが、日本ならではの問題点も。

それは、雨が多い事。

いかに豊富な栄養も、雨で流出しやすいのです。

斜面ですから、なおさらですね。

さらに、雨は酸性ですから、土壌も酸性に傾きやすい。

そこで、石灰などのアルカリ性資材を投入する事で対処しますが、その場合に大事なのは微生物が多いかどうか。

微生物が多くいる事で、投入した資材が土の中で定着しやすくなります。

という事で、微生物が豊富な乳酸菌もみがらぼかしを一緒に投入すれば、より一層効果が出るわけです。

元々良い土壌ではあるからこそ、それを大切に無駄なく活用する、そんな努力も必要と思います(^^)