肥沃な土とは?

2019年12月17日

肥沃な土と聞いて、どんな土を想像しますか?

  • 軽くてふかふか
  • ミミズがいっぱい
  • 栄養豊富

このあたりを、普通は想像する気がします。

では、実際に肥沃な土とは何なのでしょうね?

「軽くてふかふか」

火山灰土はふかふかですし、砂土は軽い。

でも、どちらも肥沃とは普通言いません。

よく酸素を含み、土の構造が団粒構造であるほど、軽くてふかふかの肥沃な土でしょう。

「ミミズがいっぱい」

これ、勘違いされている方が多いようですが、ミミズが多いからといって、決して肥沃では無いです。

餌がいっぱいあるからミミズがいっぱい。

餌とは?未分解の有機物です。

それを分解してある状態こそ、肥沃です。

ミミズが多いという事は、まだまだ土が未熟という事。

そして、ミミズが多いとモグラも寄ってきますしね。

「栄養豊富」

栄養とは何か?

化学肥料で補給される、一般的な「窒素・リン酸・カリ」の三要素がたっぷり入れてある状態ですかね?

無機物である化学肥料をどんどん入れて、それが肥沃だと言う人も、いないと思います。

では、何なのか?

玄米アミノ酸農法では、「有益な微生物が多い土」が肥沃であると教えています。

微生物が有機物を消費・分解し、植物が吸収しやすい状態の栄養を作ってくれます。

では、微生物を増やす為にどうすればよいか?それを実践していけば良い訳ですね(^^)

  • 微生物たっぷりの資材を投入する
  • 好気性微生物が増えるよう、酸素を豊富にする
  • 水はけをよくする
  • 微生物の住処となる、細かい隙間の多い有機物を入れる
  • 微生物の餌となる、新鮮な葉緑素を入れてあげる

つまりは、乳酸菌もみがらぼかしと緑肥が良い訳です。

土を消毒したり、化学肥料を入れたり、未熟な家畜糞堆肥をたっぷり入れる前に、微生物を増やす為の素材、一度試してみてはいかがでしょう。