簡単図解!パナソニックのインターホン(VL-V566)を修理する
2020年2月追記:新しい機種・違う機種でも、中のスピーカーは同じ物を使っている事が多いようです。同じスピーカーなら修理方法も一緒です。
–以下本文–
(注:スピーカーの取り外しに苦労している修理ブログが多かったので、簡単に外せる方法を紹介してます)
インターホン(ドアホン)を鳴らすと、室内のカメラに外の様子が出てくるタイプを使っています。
ところがある日、室内から外の人と会話する機能が使えなくなり・・・
外でインターホンのボタンを押しても、鳴ったかどうかすら判断出来なくなりました。
インターホンの故障の状況
設定がおかしいだけの可能性もあるので、初期状態に戻すリセットを実施・・でも変化無し。
ですので、やはり機器の故障と思われます。
どこがどう壊れているのかを判断する為、故障の状況をまとめましょう。
- 屋外の子機でボタンを押すと、屋内の親機でチャイム音は鳴る
- その時に子機のチャイム音は鳴らない(以前は鳴っていた)
- 親機に子機のカメラ映像は映し出される
- 親機の通話ボタンを押しても、子機との会話が出来ない
親機側の故障は無さそう。
どうやら、子機側のスピーカーが壊れている可能性が、一番高そうです。
それぐらいなら、DIYで修理してみましょう!
子機(VL-V566)のスピーカーを確認する
我が家で使っているインターホンは、Panasonic(パナソニック)製。
親機がVL-MV30、子機がVL-V566です。
親機のバリエーションは数多くあるようですが、子機がこのVL-V566って組み合わせが多いようですね。
子機だけ交換出来れば、ある程度費用は抑えられるかな?・・と調べてみましたが・・
1万円以上はしますね・・・
ちょっと高いので、やっぱりスピーカーだけの修理を試してみましょう。
さて、このVL-V566で使用しているスピーカーを調べる為、分解しようと思ったのですが、同様の故障と修理をしているブログが多くあり、交換用スピーカーの仕様はすぐ判明しました。
外径28mmで、0.5W・8Ωのスピーカーを選べば良いのでしょう。
1個600円程度、送料入れても1000円代で済みますね。
最初に情報を上げてくれた方に感謝です♪(サイトはもう無いみたい・・)
なお、パナソニックのドアホン子機で違う型番でも、同じスピーカーを使っていれば、同じ修理方法で直せます。
それから、レビューを見ていると、子機からの音だけが小さく聞こえるハズレ品が、たまーにあるようです。(もっと安い中華製よりはマシと思います)
ですので、念の為に2個買っておいても良いかと思います。
VL-V566を分解する
ドアホン子機の型番から、施工要領書をダウンロード。
簡単に取り外せそうです。
子機を玄関から取り外す
まずは、玄関の外壁についている子機を外しましょう。
本機の下側に隠しネジがあるので、ここをプラスドライバーで緩めます。
このボルト1本だけ緩めれば、台座のケースから本体が外れますが、本体からの線が繋がったままなので、ゆっくり開けましょう。
この細い線2本を外します。
この線は細く、電圧も低いですが(多分DC24V)、外した線同士や部品などに触れないよう、1本外すたびにビニールテープ(無ければセロハンテープ)で、むき出しの線を保護しておきましょう。
なお、この作業には第二種電気工事士の資格は不要です。
(小型変圧器の二次側配線という、軽微な作業に属する)
外した子機の裏蓋を外す
赤丸部のネジを外せば、裏蓋が開きます。
下についてる突起を折らないように開きましょう。
スピーカーを露出させる
裏蓋を外すと、中の基盤が確認できます。
スピーカーは基盤の下に入っています。
赤丸部の爪で基盤は固定されてますので、爪を上に押し上げるだけで基盤は外れます。
はい、スピーカーが確認出来ました。
赤丸のボルト2本で固定されますので、これも外します。
ただ、スピーカーは枠にキッチリ収まってるので、ボルトを外しただけでは取り外せません。
このスピーカーの取り外しに苦戦している方が多いようですので、簡単に外せる方法を書いておきます。
古いスピーカーはもう使わないので、多少乱暴に扱っても大丈夫。
外周に小さい穴がたくさんあいてるので、ここに先の尖った物・細い棒などを突き刺して、クイッとひねれば、簡単にスピーカーは外せます。
私はちょうど工具箱に入っていた六角レンチを使いましたが、なんなら爪楊枝とか竹串でもいいでしょう。
外したスピーカーですが、ビニールのような物で保護されています。
これはそのまま流用するので、丁寧に剥がします。
黒いゴムリングみたいな物も一緒にスピーカーから剥がします。
接着剤で着いてますが、簡単に剥がれます。
ビニールを破かないよう、丁寧に剥がして下さい。
もし破れていた場合は、何か適当なビニールで代用したほうが良いかと思います。
というのも、どうやらこれが劣化して雨水等が入り込んで壊れるパターンが多いようですから。
ビニールを同じサイズに切り、ゴムリングは再利用して、同じような部品を作り出します。
もしゴムリングが切れていたら、同じ厚さのゴム板から切り出してもいいでしょう。
スピーカーを外す
続いて、スピーカーを基盤から外していきます。
ただ、スピーカーの線はハンダ付けされています。
これを交換するには、半田ごてが必要ですね。
このはんだ付けセットなら、必要な物が一揃いしていて、なおかつ安価です。
今回の作業はかなり簡単な部類に入るので、やったことのない方でもダメ元でチャレンジしてみる事をオススメします。
まず、元のスピーカーから線を剥がします。
温めた半田ごてを、銀色のハンダ部分に乗せておけば、ハンダが溶けて線が外れます。
新しいスピーカーを取り付ける
外したスピーカーと、新しいスピーカーを並べてみました。
新しいスピーカーには、最初からハンダが盛られています。
ですので、線のハンダ付けも簡単に出来ます。
外した時と逆で、元の線をハンダの上に置き、さらにその上から半田ごてで温めれば、溶けた瞬間にスッと線を固定出来ます。
黒と白の線は、元と同じ向きにつけてますが、元のスピーカーにプラス・マイナスの表記が無いので、本当に合ってるかは不明^^;
でも、こういうスピーカーの場合、プラス・マイナスが逆でも問題なく音は鳴ります。
ハンダ付けが終わったら、先程剥がしたフィルムを同じように取り付けます。
これが多分防水の役目になっているので、また故障させない為にも大事ですね。
逆手順で組み立てる
後は、バラした時の逆手順で組み立てていきます。
スピーカーを枠にはめ、ボルトで固定。
基盤も、爪がパチンとはまるようにします。
裏蓋は、突起を差し込んでから閉じましょう。
玄関の外壁に戻す時も、2本の線を繋ぎ直すのを忘れずに。
取説を見る限り、2色のどちらが左右とかは無いようです(無極性)。
でもまぁ、元の配置にしておいた方が気分的に良いですけどね。
直ったかどうかテスト
さぁ、これで直ったか確認しましょう。
本当は、壁に戻す前にテストしておいた方が、もし失敗していても二度手間にならなくて良いですけどね。
確認1
子機側の呼び出しボタンを押したところ、チャイムがちゃんと聞こえた。
確認2
親機の通話ボタンを押して、内外で会話が出来た。
バッチリ直りましたね!
かかった費用はスピーカー本体と送料だけで、1200円ほど。
子機交換や修理を頼めば、少なくとも1万円以上はしましたので、だいぶお安く直せました(^^)
あと、念の為スピーカーは予備の1個を買っておいたので、また壊れてもすぐ直せます。
こういう修理して直った時って、実に爽快です♪