バートルのヒータージャケットをマキタの18Vバッテリーで使いたい(2)
マキタの18Vバッテリーでバートルのヒーター付きジャケットを動かそうとチャレンジした前回記事。
残念ながら、駆動しなかった訳です・・
バートルのヒータージャケットをマキタの18Vバッテリーで使いたい(1)
ただ、バッテリーの容量・耐久度はやはりマキタ18Vが優れていますし、充電工具と同じバッテリーを使い回せるというメリットも捨てがたく、なんとか出来ないか、引き続き検討を進めてみます。
USB-Aの5V出力を活用してみる
まず、もっとも簡単に試せそうなのが、USB-Aの5V電源です。
マキタのファンジャケット用アダプタには、USB出力もついていますので、ここからバートルの電熱パッドに直接繋げば、5Vで使う事は出来るのでは?と考えました。
5Vはヒーターに使うにはちょっと低い電圧と思いますが、まずは試してみましょう。
USB-Aとバートル用DCプラグ変換ケーブルを自作する
USB-Aのケーブルは、色々な機器に付属するので、たっぷりと余っています。
もう使っていない、スマホ充電用ケーブルを流用してみましょう。
適当な長さでブッツリ切断し、中の線を取り出します。
取出した線に、バートルの電熱パッド用DCジャックに合うDCプラグをハンダ付けします。
なお、バートルのDCプラグ・DCジャックの規格は、4.75mm×1.7mmとかなりレアなサイズ。
探すのにちょっと苦労しました。(モノタロウにて発見!)
モノタロウへのリンク:DCジャック MJ-097N
ハンダ付け自体は簡単。数分で終わります。
それでは試してみましょう。
・・・数分経過しても、温かさを感じません。
電圧が低すぎるのか、バートルの電熱パッド側に何かしらの保護回路があるのか・・・
もしくは、使ったケーブルの抵抗が大きすぎるのか・・?
ともかく、残念ながら使えませんでした。
※後日追記
電熱パッドの赤ランプが光っているのは、保護回路が動いている状態のようです。
電圧を上げる手段を考える
こんな程度じゃ、まだまだめげません(笑)
まず、使えない原因を考えてみます。
ひとつは、バッテリー側かヒーター側に、何か保護回路がある場合。
これだった場合は、簡単にはどうにかできそうもないので、保留。
もうひとつは、電圧が低い場合。
5Vのヒーター付きジャケットも売っているので、全然ダメという事は無いと思うのですけど、こちらが原因ならどうにかできそうです。
という事で、電圧を5Vより高くする手段を考えてみます。
ちょっと調べてみると、同じような悩みはたくさんあるようで、5Vを昇圧するケーブルが色々と売っていました。
電気は直流だと、簡単に電圧を上げたり下げたり出来ちゃうのです。
自分で回路を組み上げるのも手間なので、USB-Aの5Vを9Vに昇圧してDCジャックで接続出来るケーブルを購入します。
たいした金額じゃないし、お手軽です。
これをマキタ18VバッテリーのUSB出力に繋ぎます。
ただし、9Vに昇圧した側は一般的な5.5mm×2.1mmのDCプラグなので、そこからさらにバートルの 4.75mm×1.7mmに変換する為のケーブルを自作して、ヒーターへと繋ぎます。
すると、みるみる温かくなりました(^^)
どうやら、電圧を上げるが正解だったようです。
ジャンプスターターのバッテリーを活用する
そうなると、もっと電圧を上げてみたくなります。
バートル純正バッテリーでは、MAX13V出力。ただし1時間限定で、その後10Vまで下がる様子。
(2022年1月現在)
ならば、その付近までは普通に使えそうです。
最初、USBから12Vへの昇圧ケーブルも考えてみました。
しかし、そこでふと思い出した事が・・
自動車のバッテリーが上がった際に使う、ジャンプスターターという物があります。
空っぽになった自動車のバッテリーの代わりに、ジャンプスターターのバッテリーを使ってエンジンを掛ける道具。
要するにモバイルバッテリーのような物ですね。
よくバッテリー上がりをやらかすので、最近ジャンプスターターを購入していたのですが、これにDC12V出力がついていたような・・
DC12Vだけでなく、DC16V・DC19Vも出力がついてました。
このあたりの電圧を使うノートパソコンが多いので、非常用の電源としても使えるようです。
ちょうどいいので、これが使えないかも試してみましょう。
バッテリーの容量も、それなりに大きいようですし。(13600mAh)
DCの出力は、最も一般的な5.1mm×2.1mmのDCジャックから取れます。
これを、さっき使ったバートルの4.75mm×1.7mmに変換するケーブルで中継するだけ。
繋げて、電源ON。
9Vの約1.3倍ですが、感覚的にかなり温かい!
猫がすぐに気がついて、乗ってきたのが何よりの証拠(笑)
これなら、真冬の作業も苦にならなそうな感じです。
ただし、バッテリーの容量が笑えるぐらいの速度で減っていきます(^_^;)
まるでカウントダウン見ている感じ・・・
おそらく、2時間ともたないでしょう。
やはりマキタバッテリーを活用したいところです。
ですので、次はマキタ18Vバッテリーから12Vを取り出す事も考えてみましょうかね。