屋根に雨水がたまり・レンズ効果で地面の防草シートが溶けるーパイプ小屋の拡張大作戦(6)

2023年7月14日

前回までで、小屋の骨組みは全部完成。

という事で、次は床・屋根・壁を作っていきます。

とは言え、全てビニールや防草シートなので、お手軽作業ですね。

・・・・と思っていたのですが、とんでもない失敗をやらかして、大変な目に合いました(^_^;)

地面に防草シートを敷く

まずは地面に防草シートを敷いていきます。

この拡張小屋はボカシ作り用なので、仕込み中に天地返しがしやすいよう、シートを貼る事にしました。

防草シートは、水を通す透水タイプとします。

除草シート 防草シート 雑草シート 固定ピン100本付き 紫外線劣化防止 不織布 厚手 園芸用 工事用 高透水 耐久性5年 1m×50m メーカー保証付き
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ボカシ作りには水が必要ですが、溜り水になると腐敗の恐れが高まる為です。

余分な水分は地面に吸収してもらいましょう。

さらに水が流れやすいように、地面を少し斜めにして勾配つけています。

ほんのわずかでも勾配があれば、水は割と流れていきます。

屋根と壁のビニールを貼る

続けて、屋根にビニールを貼っていきます。

去年作ったパイプ小屋と同じ、農POフィルムとパッカーを使います。

まず屋根の奥側は、元の小屋の壁用フィルムを固定していた場所に被膜スプリングで止めています。

下の写真の、黒いウネウネ部分ですね。

スプリングは最大3本ぐらい重ねられるので、上からもう1枚重ねても全く問題ありません。

去年の写真

屋根の手前側は、雨水がしっかり流れるよう、たるみが無くなるまでしっかり引っ張ってからパッカーで固定しています。

かなり狭い間隔でのパッカー固定としました。写真の状態からさらに後から追加でもはめています。

そうしないと、雨水がうまく流れずに屋根で溜まってしまい、ビニールが破れるかなと思ったのです。

屋根一面を貼り終えたら、壁にもフィルムを貼っていきます。

壁側は、全部被膜スプリングで固定していきます。

先に全部覆ってしまうと中に入れなくなるし、とりあえずここまで貼った段階で日も暮れてきたから、その日の作業は終了。

そして、運命の翌日を迎えるのです・・・

雨が屋根にたまり、レンズとなる

翌朝、会社に出社後それなりの雨が降り、そこから晴天に。

会社と家はご近所なので、昼休みに家へ帰って小屋の様子を見に行ってみると・・・

そこには驚きの光景が!!

なぜか、防草シートがおかしな感じに溶けているじゃないですか!

最初は、防草シートの上に放置したパイプが太陽光で熱を持ち溶けたのだと思ったのですよ。

でも、明らかに位置が違う。

もしくは、防草シート自体が熱を持ち、引っ張られて裂けたのかとも思いましたが、様々な角度で溶けている・・・

そこでふと上を見上げると、屋根のフィルムに雨水がタプンタプンに溜まっていました。

もうね、はち切れんばかりにタプンタプンでしたよ。

あまりの驚きで、写真撮る事も忘れてしまったのが残念!

急いでフィルムを持ち上げ、水を排水。

そこで気がついたのですが、どうやら屋根の勾配が少なすぎて、雨水がうまく流れずにフィルムにたまったようです。

その後晴天になり、ちょうどたまった雨水がレンズの役目をはたし、太陽光が収束。

いい具合に収束した先には温度の上がりやすい黒色の防草シートがあり、あまりの熱で一気に溶けたのでしょう。

・・・可燃物が無くて本当に良かった!

溶けた形状を見ると、どういう風に太陽光が収束したか、よくわかりますね。

しかし見事に溶けたものです・・・

また雨が降ると非常に危ないので、大至急屋根のフィルムを剥がしておきました。

失敗の要因

こんな風に失敗した最大の要因は、屋根の勾配が少なすぎた事ですね。

同じ屋根の貼り方をした、元のパイプ小屋側はしっかり排水出来ています。

ただ、それなりの角度の勾配はつけていました。

去年の様子

それに比べると、今年は非常に角度が浅い。

理由は、屋根の高さが稼げなかったから。

頭がぶつかる高さだと、作業性が著しく悪くなります。

そこで、ギリギリ当たらない高さにした結果、ほぼ勾配が無くなるという・・・

最初の計画が甘かったですね。反省。

でも、だからといってこれで終わりではありません!

次回は、屋根の角度を変えずにキッチリ修正していきます!!