オクラの下葉を切る理由
オクラの生育も順調で、収穫量もだいぶ上がってきました。
8月に入れば、さらにたくさん採れることでしょう。
そうなると、やはり大事なのが栽培管理です。
オクラは下葉を切るのが一般的
生育が進むにつれ、どんどん高く長く伸びていくオクラ。
下から順番に実を収穫していくのですが、そのときに収穫した箇所より下の葉を切り落とすのが一般的です。
2枚下か、1枚下か・・などの差はあれど、多くの人や本がそう教えてくれます。
先日の勉強会でも、もっと切るように指導を受けました。
ただ、「理由」がよくわからなかったのですよ。
だって、葉を落とせば光合成できる面積は減るだろうし、重心も高くなるから強風や大雨で倒れる危険性も上がる。。。
なんて感じで考えて、これまではあまり熱心には葉を切っていなかったのです。
でも、みなが言うからにはしっかりとした理由があるのだろうと、調べてみました。
オクラの下葉を切る事で、たくさんのメリットがある
下葉を切る最大の理由は、これから大きくなる上の方の新しい実に、水分と養分をどんどん送り込む事だと思われます。
老いて弱くなった葉を残していても、その葉が水分と養分を吸ってしまいます。
なので、古い葉を切らないでおくと、新しい実がつきにくくなるのでしょう。
それとか、葉を強く茂らせてしまっても、実をつけないです。
オクラに生命の危機を感じてもらうぐらいがちょうど良さそうです。
もうひとつの理由が、病気の予防。
病気の多くはカビ由来ですから、風通しをよくすることで、病気を防ぐ事が出来ます。
さらに、弱い葉ほど虫に食われやすいですから、そこから病気が広まらないようにするのも意味があります。
という事で、切り落としてすっきりさせたところです。
葉の勢いが強い時は、収穫する実の一つ下か、収穫したところまで、多く強めに葉を落としましょう。
逆に、弱い時にはあまり葉を落としすぎない方が良いので、収穫する実の2つか3つ下ぐらいまで葉を残しておきましょう。
・・とここまで書きましたが、品種や栽培地域によっても多少変わってくるでしょうから、盲目的にやらず、常に「なぜ」を頭にいれて栽培をしていくよう心がけましょう!