自作ニンニク乾燥機の運用結果-ニンニク乾燥機の改良2021(5)
ニンニク乾燥機、形としては前回で完成しました。
今回は、実際に運用した結果をまとめてみます。
除湿機を連続運転した場合
まず、除湿機を24時間連続運転した場合に、乾燥室内の温度・湿度が同変化していくか調査してみました。
調べ方は、以前RaspberryPiを用いて温度・湿度を取得し、それをクラウド上に上げた記事の通りです。
この記事は半年以上前ですが、最初からこれをやるためでもありました(^^)
温湿度センサー、DHT11を乾燥室の中に入れます。
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フィルム貼りの乾燥室なので、こういう作業は簡単にやれちゃいます。
なおこのDHT11、センサーの精度としてはさほど高くないですが、温度推移の傾向がわかればよいので、充分です。
では、6月上旬、晴れ・最高気温28度の1日の測定結果です。
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除湿機を連続運転すると、気温の上がる日中は乾燥室内の温度が35度を簡単に超えてしまっていますね。
ニンニクの乾燥は、35度までが最適ですので、温度上がりすぎなんですよ。
湿度に関しては、除湿機を入れていますので安定して低くなっています。
相対湿度と絶対湿度
ここでちょっと解説ですが、湿度に関しては、DHT11の取得値は相対湿度です。
湿度には相対湿度と絶対湿度があり、普通に「湿度」という場合は「相対湿度」です。
相対湿度を簡単に説明すると、下の図のような感じ。
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空気中の水分の"量"は一緒でも、温度が変わると相対湿度は変わります。
逆に、「絶対湿度」とは"空気中の水分の重さ"を数字にするので、温度が変わってもほとんど変化がありません。
正確に傾向を知るのであれば、両方の数値が欲しいので、DHT11から得た相対湿度と温度を元に、絶対湿度は計算で出しています。
除湿機を夜間ON・日中OFFに断続運転した場合
では、気温の上がりやすい日中は除湿機をOFFにしてみたらどうなるか、試してみました。
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夜間は連続運転していても、35度を超える事はありません。
せいぜい30度弱です。
日中は、外気温が28度ぐらいの晴れの日であれば、ギリギリ35度前後までの上昇で抑えられました。
除湿機はOFFなので、当然湿度は上がっていますけどね。
それでも夜間に再び除湿機をONにすれば、すぐ湿度は下がります。
おそらく、この乾燥室の大きさ程度なら、あっという間にこの除湿機の限界あたりまで水分を除去するのでしょう。
ただ心配なのは、もっと気温が上がったらどうなるか・・・です。
それと、人力で除湿機のON-OFFをする必要があるので、ちょっと面倒・・・
除湿機の連続運転+温度スイッチ付きファン
それではと考えたのが、暑くなってきたら強制的に換気してしまおうという手。
去年のニンニク乾燥機でも使用した、オリエンタルモーターのファン用温度スイッチを排気用ファンと接続して使います。
簡単に言えば、設定した温度になったら、勝手にファンが回って排気する仕組みです。
これで温度が下がるなら、除湿機は連続運転出来ると思ったワケです。
ファンは、ダクトに取り付けるタイプの中間ダクトファンを使いました。
簡易的なフタも中についていて、風が流れると開く仕組みになっており、ファンがOFFの時は勝手に風が流れにくくはなっています。
これを、前回記事のように乾燥室とダクトで繋げます。
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乾燥室内の暑い空気をダクトファンで吸い込み、外で排出します。
なのでダクトファンの先は、本来はパイプ小屋の外にまで繋げた方がいいと思いますが、まずはこれで試運転。
温度スイッチは、乾燥室内のDHT11温湿度センサーと同じ位置に置きます。
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これで運転した結果は・・・
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今までで一番悪いですね。
要因としては、給気口を設けていない事(スキマから勝手に入っていると思いますが)
ファンの排気がハウス内でこもり、給気する空気自体が暑い
この2つでしょう。
まぁこれは想定していた範囲内です。実証実験したという事で!
ここからどうしたらいいか、策は色々考えられます。
そのあたりはまた別の記事にて!