丈夫でコスパの良いパイプ小屋を自作する(3)-柱を垂直・同レベルに建てる

<前回まで>
・税金も申請も不要な農作業小屋をパイプで自作する
・柱に重量ブロックの重りを固定する

<今回>
重量ブロック部を土中に埋めて、同じ高さで柱を8本垂直に立てる

今回の記事でここまで進みます

基準となる柱を埋める

前回48.8mmの単管パイプに重量ブロックを固定しましたが、その部分は土中に埋めます。

ある程度埋めていた方が、強風対策になるのと、見栄え的にもいいですしね。

ただし最初の柱をしっかりと立てないと、後々歪みで苦労しますので、慎重に!

決めたサイズの長方形に・柱の高さ(レベル)は合わせ・柱は垂直に立てるよう心がけます。

まず、自作する小屋の大きさは2×4m。

売っているパイプの大きさが2mと4mが多く、材料が無駄にならない事。

面積が8m2と、税金と申請不要の条件となる10m2以下である事の2点から決めた寸法です。

あと、庭の空いているスペースへの収まりも良かったですね。

既製品のキットだとこうはいきません。

自分の都合の良い大きさに調整できる、そこが自作の醍醐味ですねー(^^)

さて、まずは起点となる1本目の柱を埋めます。

ある程度の深さで穴を掘った後、沈み込みを防止する為に砕石を底に敷きます。

パイプ小屋の自作ー砕石が無かったので砂利を敷く
本来は砕石が良いですが、余ってた砂利で。

これを上から叩いてしっかり土を固めるのですが、タコとかダンパーとかタンパーと呼ばれるような道具で押し固めるのが普通です。

でも、今回は柱の端部が重量ブロックなので、そのまま地面を叩ける重さと形状をしています。

1本25キロもある柱を、持ち上げては落とし、持ち上げては落とし、しっかり固めていきます。

柱の垂直は、重量ブロックを固定した時と同様、水平器を2個直角に取り付ければ、すぐわかります。

ここは妥協せず、しっかりと垂直を出していきましょう。
(叩き方や砕石の厚さで水平の調整)

高さ方向は、1本目はだいたいで合わせました。

ブロックがちょうど土中に隠れるぐらい。

パイプ小屋の自作ー1本目完成

2mのパイプなので、ちょうど身長(174cm)を超えるぐらい。小屋が出来ても頭が当たる心配は無い高さにしました。

2本目の柱を同じ高さで立てる

続いて2本目の柱を立てます。

2本目までは比較的簡単ですね。

高さをあわせるには、塩ビパイプの移設でも使ったレーザーレベル計が役に立ちます。

1本目の柱にレーザーを当て、その高さ(パイプの上から)を測ります。

その寸法で、2本目の柱に印をつけます。

パイプ小屋の自作ー高さの目印をつける

柱を立てた時、レーザーがこの印と合う高さにすれば、1本目と2本目は同じ高さという事になります。

1本目との距離は、実際に横の梁として使う2mのパイプを当てて決めます。

固定用のジョイントがどのようにつくのか、実際に仮止めしながら決めていくと良いでしょう。
(最後にビニールを張るので、出っ張りは極力少なめに)

下の写真のように、結束バンドで仮止めしながらでもいいと思います。

パイプ小屋の自作ー横梁の仮止め

3本目・4本目の柱を立てる

四隅の残り2本の柱を立てていきます。

2×4mの、直角をしっかり出した長方形に柱を立てましょう。

以前別の柱を立てた時にも説明しましたが、対角線上で寸法を測り、同じ長さならちゃんと直角になっています。(下の写真の赤と青の矢印)

2本目の時と同様、横の梁として使う4mのパイプを仮止めしながら、しっかり場所を決めます。

この四隅の柱までは、特に妥協せず位置と高さを決めておいた方が、後々楽になりますよ。

パイプ小屋の自作ー四隅の柱完成
横の梁としてつかうパイプを仮止めしながら四隅完了

残りの4本の柱を立てる

四隅さえ決まってしまえば、残りの4本の位置決めは簡単です!

横の梁にするパイプを仮止めし、柱を立てる位置にマジックで印をつけます。

そこに合わせて穴を掘り、高さは同じくレーザーレベル計で合わせながら柱を立てていきます。

パイプ小屋の自作ーマーキングした位置に柱を立てる
パイプ小屋の自作ーマーキングに合わせて柱を埋めていく

四隅を立てるのには数時間かけましたが、残りの4本は1時間ほどしか掛かっていません。

これも、四隅を正確に立てたからこそ出来るのですけどね。

8本立て終わりました。

こうして見ても、やはり19mmや22mmのパイプに比べて、明らかな安心感がある柱ですね(^^)

 

次回は横梁用のパイプの固定までを予定しています。