車軸ロータリー式管理機で片培土する
畑の様々な作業を行う管理機。
耕耘機とも呼ばれますが、現在(2020年)では明確な区分けはあまりされていませんね。
以前にも一度詳しく解説しています。
今期からのニンニク栽培は、ずいぶん面積も広がりましたので、管理機にやってもらいたい作業もかなり増えています。
耕耘・すき込み・畝立て・培土などなど・・
作業内容によっては、管理機の方式次第で得意・不得意がはっきり分かれます。
・・なのですが、今回行いたい作業は片培土・もしくは土揚げ(揚土)で、調べた限り私の持っている「車軸ロータリー式管理機」だと、不得意な作業だと思います。
でも、何種類も管理機を保有するのはコスト的にもちょっと大変なので、なるべく1機種にまかせたいところですね。
車軸ロータリー式管理機で広い通路を作るのは難しい
今回行いたかった本来の作業は、「広い通路を作る」です。
畝立て作業をする際、標準の培土器を使うと最大でも18cmの通路幅となります。
下の写真は、管理機用培土器の中でも、大きめなやつ。
通路幅は18cmとなっていますが、各種栽培管理には、この幅ではちょっと狭いと思うのです。
個人的に、25~30cmほどは欲しいのですよね。
でも、管理機でこういう「谷」を作るやり方(培土機)では、これぐらいが限界のようです。
なお、「山」を作るやり方(畝立て器)であれば、ある程度通路幅は自由になりますが、これまた車軸ロータリー式が苦手とする作業なのです(詳しくはまた別の記事でまとめる予定)
もしくは、二回培土器を走らせればいけるかとも思ったのですが、それがなかなかに難しい。
片方にしか土の抵抗が無いので、うまくいきませんでした。
ならば、片側ずつ土を培土していけば良いではないか!・・という結論に。
車軸ロータリー式管理機で片培土機を使う
片方ずつ土を寄せるアタッチメントが無いか調べてみたところ、ちゃんとありました。
双用片培土器(偏芯器付)という商品で、上の写真のように、片側へ培土できます。
という事で早速購入し、取り付けてみました。
いやぁ、なんだかカッコいい!こういうメカニカルなかっこよさ、大好きです(^^)
この片培土器、双用・偏芯と銘打ってあるように、取り付けたまま左右どちらにも片培土できます。
まず、中心にセットした場合。
そこから、左右にワンタッチ偏芯出来ます。
偏芯は左右4段階ずつ調整可能。
右の写真は、本当は培土板も反転の必要有りでしたが、忘れて撮影しています(^_^;)
他にも、培土深さの調整も可能です。
実際の使用状況ですが、撮影を忘れたので、製造元の動画を参考までに貼ります。
13~14秒あたりで左右の偏芯切り替えをしていますが、ワンタッチ・・というか足で蹴り上げて終わりというのが、実によく出来ていますよね。
畑の上で細かい作業は難しいし、着け外しはだいたい部品を無くしますから(泣)
車軸ロータリー式では培土車輪が大事
で、この動画を見てから作業を開始したのですが、笑ってしまうほど進まない!
まぁぁあああったく進まない!!
ロータリー刃がどんどん土をかき回し、深く深く沈んでいくだけなんですよ。
車軸ロータリー式の最大の特徴は、タイヤ=ロータリー刃という事。
深く耕耘するなら利点なのですが、推進力が足りないという欠点でもあるんですね。
(このあたり、しっかりまとめているサイトが無いので、自分でまとめたいですね)
なお購入した際、注意書きにはこう書かれてもいました。
「※別途購入の培土車輪と併用して使用すれば、スピーディーな作業が可能です」
これだけ読めば、「まぁ無くてもいけるしょ!」と思ったのですが、甘かったですね。
さっきの動画も、よく見ると培土車輪がついてます。
ということで、大急ぎで培土車輪を手配しました。
早速取り付けてみましょう。
まずロータリーを外します。
こういう作業、だいたい工具無しで行えるのが農機具のいいところですね。
培土車輪の装着完了!
見るからに力強く進みそうな感じです(^^)
使ってみると、培土車輪取り付け前に比べて、10倍以上は作業速度が違いました(笑)
という事で、あっという間にニンニク用の畝が完成です。
いやはや、もうほんと作業速度が段違いで、やっぱり道具は大事だなぁ・・と思い知りました。
ただこの片培土器、実は畝立て用で購入したのではなく、栽培中の中耕と土寄せ用が主な目的でした。
でも、いきなり試して駄目だと悲しいので、予行練習も兼ねて使ってみたのです。
もうひとつの畑では、別のちょっと面白い道具を使って畝立てしてみました。
次回へ続く!(予定!!)