冬場のぼかし作りは温度を下げない事が大事

2019年6月11日

前回、前々回と冬場の栽培には水分量が大きく影響することを書きました。

そして、栽培だけでなく乳酸菌もみがらぼかし作りにも水分量は大事な要素になります。

外気温の高い時期は、ぼかしの温度が上がりやすい反面、腐ったり虫が湧きやすい問題があります。
逆に、冬場は虫の心配は少ないものの、温度を上げてキープするのが難しくなりますね。
でも、コツさえつかめば冬場でも温度をしっかり挙げられます。 
 

冬場のぼかし作り注意点1:水分量

夏場は、多少水分量が多くても温度は上がります。
でも、冬場は水分量が多いとまず最初に温度が上がるまで時間が掛かってしまいます。

朝仕込んでも、夜までに温度が上がりきらない場合、夜間に水分が冷やされて温度をキープ出来ないです。

対策としては、少なめの水分量から仕込み、まず様子を見る。
温度が上がらないようなら、少しずつ水分を足していけば良いでしょう。

もし水分を多く入れすぎた場合は、米ぬかを足します。
全体量の5~10%ぐらいを入れてみて、足りなければ少しずつ足せば良いです。

肥料などと一緒で、多く入れてしまった物を後から引くのは大変ですから、最初は少なめに入れる事を心がけましょう。
慣れてくれば、感覚でどの程度の量が適切かわかってくるようになります。
 

冬場のぼかし作り注意点2:水温

仕込みに使う水を、お湯にするのも効果的です。

量が多いので、いちいち沸かすのは大変ですから、エコキュートなどの湯沸かし器タンクが外付けされていれば、そこから直接使うと楽です。

目安は50度ですが、すぐ冷えるので少し高めで使っても良いと思います。
 

冬場のぼかし作り注意点3:風

どんなにぼかし内部の温度が上がっても、冷たい風が当たるとすぐに冷えてしまいます。

なので、冬場は風が避けられるような場所で仕込むのが一番良いですね。

私は簡易ビニールハウスを使っています。

100kg以下の少量を仕込むなら、1坪程度のサイズがあれば充分です。

それと、ビニールハウスの内部は温度も上がりやすいですしね。
  

冬場のぼかし作り注意点4:撹拌間隔

仕込んだぼかしを撹拌する事で、酸素が供給されて温度があがりやすくなります。
でも、冬場はそれ以上に温度を下げる結果になりかねません・・・

ですので、なるべくこれから気温のあがる、晴れた日の午前に撹拌するのをオススメします。
かつ、週一ぐらいの撹拌間隔が程よいでしょう。 

気温が下がっても、ちゃんと対策すれば乳酸菌もみがらぼかしを仕込めます。

マニュアルはあくまで標準的な作り方ですので、その時々の気候に合わせた工夫をすること、大事です(^^)