GASでGmailの売上情報をスクレイピング3-農家のGAS(5)

前回までで、Gmailの売上情報メールから数値をスクレイピングすること自体は完成しています。

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で、最初の目的は在庫管理だったわけですが、せっかくの情報をそれだけにしか使わないのはもったいないので、もう少し色々と活用してみようと思います。

スプレッドシートで店舗別の実績表を作る

売上情報自体は、スプレッドシートに自動で書き込まれますから、その数値を活用します。

具体的には、下記のような感じです

  • 各店舗での、現在の在庫数
  • 各店舗別に、どのサイズが何個売れたか
  • 全体で、どのサイズが売れ筋か

例えば、店舗AではMサイズの人気が高いけど、店舗GではLサイズの方が人気が高いとか。

そもそも店舗Aは売り上げ金額自体が他より高いとか。

これをやる事で、お客様が求めている物が何かわかるようになりました。

あまり売れない店舗は、何かしらの理由で求めていない訳ですから、そこに出荷して余らせては勿体ない。

それよりも、よく売れる店舗に送って、求めている方の手元にお届け出来るようにした方が良いわけです。

そして、そういう売れる店舗の在庫を切らさぬよう出荷するのも大事ですね。

次年度以降の作付にも反映させる

売れ筋がわかれば、それに合わせて次の作付を変えていく事も出来ます。

数を増やすのか、サイズを大きくするのか。

品種は適切か・・などなど

ちょっと話は脱線しますが、サラリーマンからの新規就農組で失敗しやすい要因って、「求められる物を作っていない」が大きいと思います。

「作りたい物を作る」。これも大事なんですけど、それが求められているのかどうか。

要するに、売り先がちゃんとあるのかどうか。需要と価格のバランスはどうか。

そういった面も大事なんです。

自己満足で終わっちゃうと、継続が難しいんですよね。

三方良しとなるような、そんな農業を目指したいと、私は思っています。