もみがらぼかしの発酵温度を監視してクラウド上にあげる3ー農家のiot入門(14)
もみがらぼかしの発酵が、だいたい安定するまでの温度変化がよくわかった前回。
そのまま計測を続けていきます。
4~7日目の温度変化がこちら。
6日目あたりまでビシッと温度は安定しており、籾殻の表面にも白い菌がビッシリと増殖しています。
いい感じに発酵している証ですね。
このあたりで、一度しっかり撹拌します。
グラフで途中大きく温度が下がっているのは、この撹拌をしたからです。
ある程度温度が安定した後、天地返しをするようにしっかり一度混ぜておくことで、底の方が嫌気発酵になるのを防げます。
温度センサーの差し方をなるべく同条件にする
前回も書きましたが、温度センサーの差し方をなるべく毎回統一しておかないと、測定結果がバラついてしまうため、一工夫します。
センサーのケーブル部分に棒をインシュロックで固定。
これ、ホウキングを作ったときに出た、切断したレーキです(笑)
ホウキングによるニンニク畑の初期除草ーニンニク栽培記2021-22(6)
これで、もみがらの深い部分にまで挿せるようになりました。
あとは、この棒に目印をつけておき、毎回同じ深さになるようにしておけば、まぁだいたいは同じ条件になるのでは?・・と思います。
で、ここでもう一度先程のグラフを見てみましょう。
温度が一度下がった後。
上温度が随分と撹拌前より上がっています。
これは、撹拌前と温度計の差し方が違った為でしょう。
でも先程書いた工夫をしたので、これ以降はだいたい改善されてくると思います。
あとは、温度変化を一日数回こうやってクラウド上で確認し、温度に変な様子が無いかをチェック。
温度が大きく上がったり下がったりした場合には、急ぎ調整をしていきます。
ただ、温度的に問題なくても、定期的に状況を目で見た方がよいでしょうね。
特に底の方が嫌気発酵しているかどうかは、匂いのチェックでわかりますから。
IoTと人力、両方をうまく組み合わせて使っていくのが良いと思います(^^)