もみがらぼかしの発酵温度を監視してクラウド上にあげる2ー農家のiot入門(13)

前回の続きです。

ぼかしの発酵温度を測定し、IoTでクラウド上にアップする準備完了までが前回。

今回は、その測定結果を確認。

3箇所の温度変化を見て、どのような事が起きているのか、ちょっと考察もしてみましょう。

発酵開始1日目~2日目の温度変化

乳酸菌もみがらぼかしの仕込みを終えたのが、12日の夕方。

温度の計測を始めたのが、翌13日7時半になります。

13日を1日目とし、そこから14日の朝までの温度変化をグラフ化したのが、下の画像です。

温度計はぼかしの上・中・下の3箇所。

それぞれ特徴的な温度変化をしています。

まず初日目の日中は、まだ菌の活動は緩やかに上昇している段階です。

ぼかし上側温度は、夜間にたっぷり冷え込んだものの、日が当たり始めると一気に温度上昇。

おそらく、このあたりから菌が活動を開始し始めたと考えられます。

日が沈むと、表面に近い上側は一転温度が下がり始めますが、籾殻の保温力で中心部は昼間蓄えた熱を逃さず、発酵も一気に加速。

その熱が上側にも伝わって、2日目朝には全体的に40度前後まで温度が上がってきました。

ここで、本来はまだ放置で良いのですけど、温度変化を見たくて軽く撹拌。

一回温度計を抜いて、表面だけかき混ぜるような感じでやったので、上側の温度は一気に低下しましたね。

下側温度はなぜか上昇。これはおそらく、温度計の差し方が最初と違ったのかな?と思います。

同じところに同じ深さで差さないと、ちゃんと比較は出来ませんから、難しいところです。

だって先端以外はふにゃふにゃのケーブルですから・・・

それでも、次回の撹拌時は、もう少し工夫してみようと思います。

発酵開始2日目~4日目の温度変化

以降は温度計を抜かず、4日目まで測定を続けてみました。

3日目に目標温度の50度を超え、以降はほぼ安定していますね。

上側が60度を超えていますが、これは上がりすぎ。

本来は50~60度をキープしたいので、もみがらを足したり、天地返しをしたりで温度を調整するのが普通ですが、今回は測定を続けています。

65度を超えたら、さすがに手を入れますけど。

しかし、上側の温度がこんなに上がったのは想定外でした。

外気に近いほうが温度が下がるかな?・・・と思っていたのですけどね。

もっと表面近くに差してもいいのかも?

下側は、地面に近くなるので中心部より温度が下がるのはわかります。

それにしても、なかなかこれは便利な感じです!

仕込み小屋に行かなくても状況がだいたいわかるし、いつぐらいに何をすればいいのかも予測がつけやすい。

引き続き測定を続けますが、今度はカメラもつけてみたいですねぇ(^^)