丈夫でコスパの良いパイプ小屋を自作する(11)-遮熱ネットを張る・完成!-

<前回まで>
・税金も申請も不要な農作業小屋をパイプで自作する
・柱に重量ブロックの重りを固定する
・重量ブロック部を土中に埋めて、同じ高さで柱を8本垂直に立てる
・横梁用のパイプの取り付け
・屋根の取り付けと横梁用パイプの修正
・ビニール固定用のビニペットをパイプに固定する(側面のみ)
・屋根の末端処理
・妻面の作成と、窓枠とドアの作成
・継手をタッピングビスで固定して強度を上げる。フレームの完成。
・ビニールを壁と屋根に張る

<今回>
・換気口を作り、遮熱ネットを張る。完成!

換気口を開けて網を張る

屋根も壁もビニール張りですので、夏の日中はサウナ状態になってしまいます。

なので、換気は必須ですね。

本来は換気扇などの強制的に空気を給排気する設備があったほうが良いのでしょうが、それは今後の課題として、まずは窓を作ります。

元々、出入り口のない側の妻面には窓枠を作ってありました。

その窓枠内のビニールを切り抜き、網戸の張替えネットを張ってビニペットで止めるだけです。

問題は、雨が降るとこの窓からは雨水が入っちゃう事。

そのうち対策します。

また、空気の通り道が無いと換気しないので、二箇所以上空いている必要がありますが・・・

屋根と壁を分離してビニールを張っているので、そこに隙間があり空気が入るようにしてあります。

結構いい風入ってきます(^^)

遮熱ネットを張る

最後に、遮熱ネットを屋根に張ります。

太陽光がそのまま入ってくると、温度が大変な事になりそうなので・・

光・熱を遮るなら、遮光ネットと遮熱ネットの2種類がありますが・・

遮光ネット:光を遮る。日陰になるので温度が下がる。
遮熱ネット:熱を遮る。光はある程度通してくれる。

と、似て非なるものなんですよね。

今回のビニール小屋は、中で作物の栽培はしません。あくまで作業用。

ですので、暗くなる遮光ネットより、熱だけ遮る遮熱ネットが適しているでしょう。

あとは商品選定。

遮光・遮熱ネットには、ホワイト・シルバー・ブラックのだいたい3色があります。

ホワイト:光を反射し温度上昇を防ぐ。光は通しやすい。
ブラック:太陽光を吸収し光を通さない。逆に温度は上がりやすい。汚れは目立ちにくい。
シルバー:ホワイトとブラックの中間。

このような特性があるので、基本的に熱を遮って光は通したい作業小屋ではホワイトを選んでいます。

入手しやすく、品質とコストのバランスが良さそうな遮熱ネットがこのダイオクールホワイトでした。

農家用の50mと、一般用の2m・4mなどラインナップも豊富です。

一般用の最大サイズが2m×4m。一枚で屋根を覆えなかったので、2枚使っています。

屋根の頂点につなぎ目がくるようにしています。

紐で結んでいるだけですけどね。

小屋への固定は、全てビニペットスプリングで細かく止めています。


という事で、これでいったん完成です!

長いシリーズでしたが、次回はまとめと使った部材・金額などを紹介しようと思います。