ニンニクの品種と産地
去年、初めてニンニク栽培をしました。
品種は福地ホワイト六片。
一大産地青森の品種で、国産ニンニクのほとんどが青森産ですね。
さて、ニンニク植え付け準備もそろそろ開始、今年の品種をどうするか考え中です。
改めて、ニンニクについて色々調べてみましたので、まとめてみました。
ニンニクの産地別生産量
まず、国産と輸入品の割合いですが、だいたい4割が国産で、輸入品のほうが流通量が多いです。
スーパーでも、どちらもよく見かけますね。
輸入ニンニクの生産地と輸入量
輸入品のうち、9割は中国産。圧倒的です。
中国は元々料理で生産量が多いという事もありますが、単価もかなり安いため、スーパーでもよく見かけます。
続いてスペインが続きますが、中国とスペインで輸入量のほぼ99%を占めます。
国産ニンニクの生産地と輸入量
国産ニンニクの生産量を、都道府県別で比べてみましょう。(2017年)
1位:青森県(66.2%)
2位:北海道(3.8%)
3位:香川(3.6%)
青森が圧倒的ですね。
2位以下は年によって変動しますが、他に岩手や宮崎、大分などが上位に上がってきます。
ざっくり分けると、東北(北海道)方面と、四国・九州方面に分かれていて、関東から関西までの範囲ではあまり栽培されていません。
では、なぜそれらの地域の生産量が多いのでしょうか?
ニンニクの低温要求量別の分類
北海道・東北の寒い地域で栽培されるニンニクは、「寒地系」に区分けされます。
逆に、四国・九州などの暖かい地域で栽培されるのは、「暖地系」ニンニクです。
生育に、どれだけ低い温度が必要になるかを「低温要求量」と言いますが、それが高いと「寒地系」で、低いと「暖地系」に分類されます。
暖かい地方では冬場の低温が足りず、寒地系は向かないという事ですね。
ただ、我が静岡でも寒地系ニンニクを立派に栽培している方もいますので、管理・技術次第である程度カバーできます。
では、次回寒地系ニンニクの品種について解説します。