パイプ倉庫の強風対策を簡単・安価にやってみる

2020年5月21日

以前、畑の資材倉庫用として建てた、パイプ倉庫。

ビニールハウスの倉庫のような感じですが、台風レベルの強風がきた際に飛ばされては大変。

ただ倒れるだけならまだしも、周辺の家や施設に迷惑をかけるのは、絶対に駄目です。

そこで、強風対策をする事にしました。

どのように強風対策するか考える

栽培用のパイプハウス・ビニールハウスでは、それこそ様々な手段で強風対策をしているようです。

台風のあとで、よく倒壊したハウスの映像流れますものね・・・

大規模であるほど大掛かりな対策をするようですが、私のは小さなパイプ倉庫。

なるべく簡単に、誰でも、安く出来る方法を考えてみました。

重りを検討する

まずは単純に重りを設置して、それにハウスを固定すれば良いかと考えました。

では、重りをどうするか。

後からロープなどを結べる形状だと、沓石の羽子板付がまず思い当たります。

基礎用の石として使われる沓石。

石の上に木材を置いて、固定する用の板がついている訳ですが、いくつかの理由からコレはやめました。

大型にするほど縦長になる・個数を揃えると高価な事・羽子板が薄くて結ぶとロープが切れそうな事・・・です。

そこで、重りは自作する事に。

重りを自作する

まずは、重量ブロックを使って加工します。

基本型の15cmという規格の重量ブロックを4個購入。(1個で14kg程)

ホームセンターで、確か1個200円もしなかったと思います。

これに、ロープを固定する用の金具を埋め込みます。

丸型ロープ止めという、地面に刺してロープを固定する用の杭が安く売っていました。

メガネ杭とも呼ばれていて、確か300円ぐらいとこれも安価でした。

重量ブロックと丸型ロープ止め

このロープ止めを重量ブロックの真ん中に刺し、インスタントモルタルで埋めていきます。

なお、重量ブロックには上下があります。

パッと見で同じに見えますが、様々な事情で穴は台形になっています。

コンクリートブロック断面図
断面図・極端に描けばこんな感じ

先程の写真を見ても、上のブロックと下のブロックでは、穴の大きさが違うのがわかります。

ブロック塀など、コンクリートブロックを重ねる場合、狭い方を上にします。

今回は重ねる訳では無いですが、引き抜きの力に対して強いだろうという事で、今回は狭い方を上としました。 (モルタルごとスポンと抜けなくなる)

重量ブロックに丸型ロープ止めを刺し、インスタントモルタルで埋める

杭は少し斜めにして、片側に寄せています。理由は後述。

なお、モルタルを流し込む時は、重量ブロックを事前に濡らしておいた方がより密着します。

重量ブロックに丸型ロープ止めをモルタルで固定

今回は4個作りました。

合計2000円程です(インスタントモルタルは持っていたので計上してない)

重りを埋める

完成した重りを、パイプ倉庫の前後に設置します。

土の上に置くだけでも良いのですが、邪魔になるのと、より強風対策になるかと、土中に埋める事にしました。

重量ブロック製の重りを土中に埋める

ロープ止めの丸型部だけが地上に出るよう、結構深く掘ります。

沓石で同じことをやると、縦長なので相当深く掘らねばならぬと思い、採用しませんでした。

重量ブロック製の重りを土中に埋める2

また、ブロックはなるべくパイプ倉庫の内側に入るようにし、丸型部がだいたいビニールのすぐ外側になる位置に埋めました。

理由は、パイプ倉庫の外周ぐるっと溝を掘り、雨水対策をしているから。

その溝に干渉しないよう、あえてロープ止めを斜めに・穴の端に固定したのです。

重量ブロック製の重りを土中に埋め終えたところ

埋め戻して、ロープを止めるところだけ地表に出ています。パッと見は、杭を刺しただけにも見えますね。

これをパイプ倉庫の四隅に設置しましょう。

マイカ線とクルクルバンドでハウスを固定する

最後に、重り同士を結んでパイプ倉庫を固定します。

使うのは、ビニールハウスを固定するのに最も使われているマイカ線。

マイカ線は商品名なので、ハウスバンドが一般的な名称なのかな?

結びやすく・解けにくく・ビニールを傷つけないように作られています。

様々なサイズがありますが、幅15mmを購入しました。

これをまず片方の重りに結びます。

マイカ線を結ぶ

マイカ線の結び方を調べながら、正しく結んでいきます。

片側を結び終えたら、反対側はクルクルバンドという資材で、しっかりテンションを掛けてマイカ線を張ります。

マイカ線をクルクルバンドで引っ張る

ゆるゆるだと意味がないので、しっかり張ります。

また、時間が経つと緩む事もあるようなので、定期的に張り直すようにします。

前後両方を張り終えたら、完成!

これで簡単には飛ばないと思いますが、念を入れてあと2箇所か4箇所重りを増やし、斜めにもバンドを張りたいですね。