パイプ倉庫を一人で組み立てる-前編
新しい農地は、自宅から少し離れています。
ある程度の農機具が置ける場所、もみがらぼかしを仕込む場所、そんなスペースとして、倉庫を建てる事にしました。
さて、どのような倉庫とするか?案としては・・
・イナバのような物置
・木造で自作
・ビニールハウスタイプ
コストと設置の手間を天秤にかけて、選んだのはビニールハウスのような倉庫。
調べたら、いろいろなメーカーで出しているようでした。
パイプ倉庫を選ぶ
ビニールハウスと同じような構造の倉庫は、パイプ倉庫と一般的に呼ぶようです。
このパイプ倉庫に求められる事として。
- 耐風性能に優れている事(吹き飛んでは困ります)
- 耐候性能に優れている事(1~2年でビニールが劣化しては困ります)
- ビニール部だけ後から購入できる事(長く使いたいですね)
- 物と金額が見合っている事(安物買いの銭失いは駄目ですが高すぎるのも・・)
商品レビューなども見ながら調べていると、南栄工業というメーカー製が良さそうだと感じました。
プロの農家でも使っている事、シェアが大きい事、消耗品の交換が可能な事、でもそこそこ安価な事。
このあたりが決め手ですね。
私が購入したのはコレ。
約3坪の大きさで、小型のトラクターならスッポリ入るサイズ。
これぐらいあれば色々置けるのと、畑の使いにくそうな場所にちょうど収まるサイズだったからコレを選びました。
パイプ倉庫を組み立てる
梱包状態では、バラしてあるとはいえかなりの大型。
自宅への配送だと高額になる為、福山通運の営業所止めで送ってもらいました。
我が家のセレナのシートを全部倒しても、ギリギリ載るサイズ。なかなかに大型です。
さて、畑に運び入れたら実際に組み立てていきましょう!
なお、どの作業も複数人でやれば簡単ですが、あえて今回は一人でチャレンジしています。
一人でもやれるのか!?工夫次第でやれるのか!!?・・もテーマです(^^)
四隅のパイプを埋め込む
まずは説明書に沿って、四隅の位置を決めます。
これをしっかりやっておかないと、組み立てていくうちに歪みが大きくなるので、しっかりと測りましょう。
この時、縦横の寸法だけでなく、対角線の寸法を測っておくと良いです。
赤線と青線、この長さを等しくしておくと、正確な長方形となります。
縦横だけだと直角が出にくく、歪みやすいです。
また、この段階からどのようにパイプを固定するのかを確認しておきましょう。
このパイプ倉庫の場合だと、縦(長い方。パイプが置いてある辺)の長さを、固定金具に合わせてピッタリにしておかないと、後で固定出来なくなります。
四隅のパイプは下の写真のように固定するのですが、見ての通りはみ出しを10mmも許容していません。
うかつに横のパイプを多めにはみ出しておくと、この金具はつけられずに泣きます。
説明書だと後でわかるので、最初に書いておいて欲しいものです。
全てのパイプを埋め込み、天井のアーチを作る
四隅が決まれば、残りの柱となるパイプをどんどん埋めていきます。
風で飛ばぬよう、しっかり規定の長さで埋めますが、硬い地盤だと大変でしょうね。
地面が硬い時は、パイプの上にあて板をのせて、その上からハンマーで叩きます。
直接パイプをハンマーで叩くと、あっという間に歪むので厳禁です!
四隅以外は、多少パイプ間が前後しても、問題ありません。
続いては、天井部分になるアーチ形状のパイプをこの上に刺します。
二人でやれば簡単ですが、一人でやる場合は、身長が低いと大変かも?
私が174cm。まぁ余裕あるぐらいでした。
全ての天井パイプを刺し終わったら、最後に横の梁となるパイプを金具で固定していきます。
この段階で、先程書いた金具の固定方法が出てくるので、ここでずれていると、四隅のやり直しになります・・・
また、アーチのてっぺんに固定する時は、さすがに手が届きません。
写真に写っているような、50cm程度の踏み台を用意して、まず真ん中あたりを2箇所固定。
これで、一人でもなんとかなります。
ここで日没、タイムアップ。
残りは後編へ続きます。