ニンニク植え付け前の土壌管理-3

2020年1月22日

植え付け前の土壌管理、最終回です。

前回までに、緑肥の刈り込みと粉砕まで終わりました。

土壌のpH確認

定期的に確認している、土壌のpH。

ただ、今回はかなり深く掘り起こし、撹拌しているので、pHが変化している可能性が十分あります。

pHの簡単な確認方法は上記リンクを参照して下さい。

今回の結果は・・

5.0~5.5の間ぐらいでしょうか?

結構酸性に傾いています。

ニンニクのpH適正値は、6.5程度ですので、要調整です。

pHの調整に必要な石灰の量

酸性をアルカリ性側に調整するには、アルカリ性の資材投入となります。

一般的に使われているのが、石灰。

即効性のある消石灰や生石灰ではなく、自然由来の素材である苦土石灰や有機石灰を基本的には使っていきます。

有機石灰の使用量は適当ではなく、計算して決めましょう。

面積1m2・10cmの深さまでを調整する時、有機石灰や苦土石灰では、100~150g土壌に混ぜる事で、pHが約1上がります。

今回は表層30cm分の調整とし、必要量の石灰を計っておきます。

それと乳酸菌もみがらぼかしを、粉砕した緑肥の上にばら撒きます。

粉砕した緑肥に、有機石灰とぼかしをまく

乳酸菌もみがらぼかしを同時に施肥したのは、緑肥の分解を促進するため。

緑肥は有用な好気性微生物の餌となりますので、その微生物そのものも追加していく意味合いがあります。

これを、ひたすら土に鋤き込んでいきます。

鍬一本でやっているので、ここが一番重労働・・・

畑に、緑肥・乳酸菌もみがらぼかし・有機石灰を鋤き込んだ状態

もっと深く鋤き込みたかったんですが、台風接近と猛暑によりここで断念。

これでしばらく放置し、分解とpH調整が完了してから、いよいよ植え付けです!