もみがらぼかしの発酵温度を監視してクラウド上にあげるー農家のiot入門(12)
以前、色々やっていた農家のIoT。
自動水やり装置を組み上げたり、地温を測定したり、遠隔でスイッチを操作したり・・・
IoT:
インターネット・オブ・シングス。モノのインターネット化。
様々なモノをインターネットを通じて制御したりデータを取ったりする事
RaspberryPiで自動水やりシステムの構築ー農家のiot入門(11)
地温を測定してクラウド上にアップする-農家のIoT入門(10)
サーボモーターをRaspberryPiで動かす-スイッチボットの自作(1)
今回は、その延長でずっとやってみたかった事を実践。
ぼかしの発酵温度監視・管理をIoTでやってみたいと思います。
まずはもみがらぼかしを仕込む
まずは、いつも通りぼかしを仕込みます。
ぼかしの仕込み小屋も拡張したし、仕込み作業の効率化も進んだことですし、今回は過去最大量にチャレンジ!
カテゴリ:農作業小屋
カテゴリ:乳酸菌もみがらぼかしの作り方
確か、これまでの最大量は150kgほどでしたが、今回は一気に増やして260kg!
秋に集めておいた籾殻を130kg。
米屋と精米所を回って集めた米ぬかを130kg。
後は、種菌を総量の1%で2.6kgと、100倍希釈の酵素液を総量の70%ほどの180L。
資材を準備するだけでも大変でした(^_^;)
でも、米ぬかを集めている時に、米屋の主人と仲良くなれたのは助かりました。
今後、ある程度米ぬかの確保をしてくれるそうです(^^)
しかしまぁ、この量を手作業で混ぜ合わせるのは大変でした!
子供たちにも手伝ってもらってなんとか完了。
でも今までより相当量アップしたのに、仕込み時間は効率化の成果が出て2時間ほどで完了しています。
RaspberryPiを使ってぼかしの温度を監視する
ここからが本番!
ぼかしの発酵中って、温度の管理が重要です。
乳酸菌もみがらぼかしの場合、50~60度ぐらいをキープしておきたいところ。
水分を足したり、撹拌したり、資材を足したり・・
日々温度計を見ながら調整してきたのですが、今は何度になっているか・何日経過して何時ぐらいなら温度はどう推移していくのか。
それが見える化できれば、管理がもっと楽になるのでは・・と、ずっと考えていました。
という事で、IoTを使って実現してみましょう。
使うのは、RaspberryPi(ラズベリーパイ)と防水センサー。
測定した温度は、パソコンやスマホで確認出来ますし、グラフ化も自動でやってくれます。
詳細は、以前の記事を参考にしてください。
DS18B20の測定温度をGoogleスプレッドシートに送る-農家のIoT入門(9)
地温を測定してクラウド上にアップする-農家のIoT入門(10)
仕込みが終わったぼかしの山に、3本の温度センサーを差します。
上の方・中心・下の方と分けて測定することで、どのあたりの温度が上がりやすいのか・もしくは下がりやすいのか。
そういった事を調査出来るのでは?と考えています。
RaspberryPi本体側は、連結している隣の小屋側に設置。
上の写真のように、センサーだけビニールに小さな穴を開けて通している感じです。
本体側、ケースで保護しているとはいえ、グチャグチャですね・・
まぁ、今回はテスト運用ですから、今後も常設していくなら、ちゃんとした箱に収納したいと思います。
あとは結果を確認するのが楽しみです(^^)