もみがらぼかしの発酵温度を監視してクラウド上にあげるー農家のiot入門(12)

2021年12月15日

以前、色々やっていた農家のIoT。

自動水やり装置を組み上げたり、地温を測定したり、遠隔でスイッチを操作したり・・・

IoT:
インターネット・オブ・シングス。モノのインターネット化。
様々なモノをインターネットを通じて制御したりデータを取ったりする事

RaspberryPiで自動水やりシステムの構築ー農家のiot入門(11)
地温を測定してクラウド上にアップする-農家のIoT入門(10)
サーボモーターをRaspberryPiで動かす-スイッチボットの自作(1)

今回は、その延長でずっとやってみたかった事を実践。

ぼかしの発酵温度監視・管理をIoTでやってみたいと思います。

まずはもみがらぼかしを仕込む

まずは、いつも通りぼかしを仕込みます。

ぼかしの仕込み小屋も拡張したし、仕込み作業の効率化も進んだことですし、今回は過去最大量にチャレンジ!

カテゴリ:農作業小屋
カテゴリ:乳酸菌もみがらぼかしの作り方

確か、これまでの最大量は150kgほどでしたが、今回は一気に増やして260kg!

秋に集めておいた籾殻を130kg。

米屋と精米所を回って集めた米ぬかを130kg。

後は、種菌を総量の1%で2.6kgと、100倍希釈の酵素液を総量の70%ほどの180L。

資材を準備するだけでも大変でした(^_^;)

でも、米ぬかを集めている時に、米屋の主人と仲良くなれたのは助かりました。

今後、ある程度米ぬかの確保をしてくれるそうです(^^)

しかしまぁ、この量を手作業で混ぜ合わせるのは大変でした!

子供たちにも手伝ってもらってなんとか完了。

でも今までより相当量アップしたのに、仕込み時間は効率化の成果が出て2時間ほどで完了しています。

RaspberryPiを使ってぼかしの温度を監視する

ここからが本番!

ぼかしの発酵中って、温度の管理が重要です。

乳酸菌もみがらぼかしの場合、50~60度ぐらいをキープしておきたいところ。

水分を足したり、撹拌したり、資材を足したり・・

日々温度計を見ながら調整してきたのですが、今は何度になっているか・何日経過して何時ぐらいなら温度はどう推移していくのか。

それが見える化できれば、管理がもっと楽になるのでは・・と、ずっと考えていました。

という事で、IoTを使って実現してみましょう。

使うのは、RaspberryPi(ラズベリーパイ)と防水センサー。

測定した温度は、パソコンやスマホで確認出来ますし、グラフ化も自動でやってくれます。

詳細は、以前の記事を参考にしてください。

DS18B20の測定温度をGoogleスプレッドシートに送る-農家のIoT入門(9)
地温を測定してクラウド上にアップする-農家のIoT入門(10)

仕込みが終わったぼかしの山に、3本の温度センサーを差します。

上の方・中心・下の方と分けて測定することで、どのあたりの温度が上がりやすいのか・もしくは下がりやすいのか。
そういった事を調査出来るのでは?と考えています。

RaspberryPi本体側は、連結している隣の小屋側に設置。

上の写真のように、センサーだけビニールに小さな穴を開けて通している感じです。

本体側、ケースで保護しているとはいえ、グチャグチャですね・・

まぁ、今回はテスト運用ですから、今後も常設していくなら、ちゃんとした箱に収納したいと思います。

あとは結果を確認するのが楽しみです(^^)