ビニールハウスに電気と水道を引き込む(5)_LANを室内に引き込む・仕上げ
パイプ小屋への電気と水道の引き込み、最終回です。
前回までで、100V電源と水道用の塩ビ管は地中埋設が完了しました。
残るは、LANケーブルと3芯の信号線です。
これらは、まとめて室内まで引き込んでしまいます。
どこから室内へLANケーブルを引き込むか
窓を閉めても潰れない、薄いLANケーブルもありますが、今回は太い信号線もあるのでこの手は使えません。
そこで、室内と室外が繋がっている場所は無いかと確認してみたら・・・
通風口がありましたね。
24時間換気の給気口で、基本は開けているのですが、何箇所かは色々な都合上塞ぎっぱなしでした。
ちょうど、リビングの給気口が閉めっぱなしでしたので、ここからケーブルを引き込み、なおかつ塞いでしまおうと思います。
まぁ本来塞ぐ必要は無いですが、この給気口はどうせ閉めっぱなしだったので、断熱材を詰め込んで塞いでしまった方が断熱的にはいいかなぁと。
引き込みに使う部材
屋外側の引き込みには、ちょうどいい部材がありました。
PF管をそのまま繋げられるのがいいですね。
なおLANケーブルと信号線は同じPF管に入れているので、本来PF管1本接続だけの物で良いのですが、今後何か他のケーブルを通したくなる事もあろうかと、2本引き込めるタイプを選んで1本は空っぽのPF管を室内まで通しておきます。
給気口の穴は、サイディング(外壁)用のパテで塞いでいます。
ここは屋根の下なのでちょっと雑ですが、雨風が直接あたる場所ならもう少ししっかりコーキングした方がいいですね。
また、その下にある四角い箱は、中でLANケーブルを延長しています。
(ほんの少し届かなかったので・・・)
中継コネクタは100円ショップでも売っていますが、たいていは通信速度の遅いCAT5とかです。
今回はLANケーブルがCAT6規格なので、中継コネクタもそれに合わせておかないと、通信速度が遅くなってしまいます。
中継ボックスは最初から穴が開けられる構造の物を使用。
箱の外周と裏に何箇所か、叩くだけで穴が開けられるような切れ込みが入っており、使う分だけ簡単に穴が開けられて便利です。
未来工業製のPVKボックスが、安価で使いやすくていいですね。
その穴に、コネクタを使ってPF管を接続しています。(防水型がいいでしょう)
繋ぎ終わったら、中継ボックスを壁に固定します。
コンクリート基礎部分に固定するので、コンクリート用ビスを使っています。
材質は、錆びてコンクリートを侵さないようにステンレスにしておきました。
コンクリートビスは、先にコンクリートへ下穴を開けてから使います。
ビスの説明書に、下穴の径が書いてあるので、それを使います。
下穴は3.4mmあたりが一般的なんでしょうかね?
中継ボックスから引込みカバーの間のPF管も、サドルで固定しておきました。
こちらはサイディングへの固定で、たいして力も掛からないでしょうから、手持ちの小さなステンレスビスを使っています。
なお、室内側は同じ中継ボックスを使っています。
中継ボックスの裏面に穴を開けて、PF管コネクタで接続しています。
こうしてPF管と各種ボックスを繋いでいけば、外気が直接室内に入って来ることは無いでしょう。
LANケーブルはルーターと繋ぎ、まだ使う予定のない3芯の信号線は、この中継ボックス内までで止めてあります。。
水道管を固定し、外流しを置く
外の立水栓から分岐した水道管も、コンクリート基礎に固定しておきます。
固定する手段は色々あると思うのですが、とりあえず今回は写真のような感じで固定しました。
先程と同じ様に、下穴をドリルで開けて、コンクリートビスを使っています。
続けて、どかしておいた外流しを元に戻します。
すぐ近くに水道の分岐を設けたし、下にはコンクリートブロックを埋め込んでおいたので、見た目も固定もバッチリ!
掛かった費用
今回の工事で掛かった費用は、電気・水道合わせてだいたい4万円でした。(約30m先に分岐)
元から持っている工具や在庫のバルブは含まれていないので、その分も買うとなればもう少し高くなりますね。
それと、モノタロウの月に1回7000円以上購入で、以後その月は送料無料にはだいぶ助けられました。
作業していくと、どうしてもあれが足りない・これも足りない・・・ってなりますからね。
ちょっとした追加分を頼みやすくて、買いに行く手間も省けて、工事しやすかったです。
今後も大いに助けられる事でしょう(^^)
さぁこれで、水道も電気もLANも信号線も、全て家とパイプ小屋で繋がりました!
パイプ小屋の中ではやりたいこともいっぱいあるので、今後ははかどります(^^)