ニンニクのむかご-2年掛けて増やすならむかごから-

ニンニクは、種で増える植物ではありません。

鱗片を植えればまたニンニクとして育ちますが、ニンニク1個から取れる鱗片は少なくて5個、多い品種で十数個程度といったところでしょうか。

花が咲いてたくさん種が出来る植物に比べれば、1株から増やせる量はかなり少ないです。

種子に大きなコストが掛かるのが、ニンニク栽培の弱点だと思います。

ただ、鱗片ではなくむかごから増やす手段もあります。

むかごとは

むかごとは、零余子や珠芽とも書き、植物が増殖する為に栄養分を脇芽に貯めて肥大化した部分の事です。

我が静岡だと、むかごと言えば自然薯のむかごが一般的ですね。

栄養分を凝縮した場所なので、美味しいんです(^^)

むかごご飯、大好物♪

ニンニクのむかご

ニンニクもむかごを付ける植物です。

花茎が伸びて花が咲き、そこにむかごが出来たり、球種のすぐ上あたりに出来る事もあります。

うちのニンニクからも、いくつか採取出来ました。

ニンニクのむかご
ニンニクのむかご。爪の大きさ程度

大きさは、爪と同じぐらいでしょうか。

形はちゃんとニンニクですね(^^)

食べてもニンニクの味、美味しいです。

ニンニクをむかごから育てる

むかごは、繁殖のために植物が付けるものですから、当然そこからニンニクを育てられます。

ただ、このむかごを植えてたら普通のニンニクが育つのではなく、一回り小ぶりなニンニクとして育ちます。

そのニンニクの鱗片を植えれば、2年目にようやく普通のニンニクが収穫出来る訳です。

むかごから増やす人はあまりいないでしょうが、ニンニクの栽培数を増やしたい、土地にあったニンニクを育てたいといった場合には、むかごから育てるのも良いでしょう。

私もやってみたいですが、畑の面積が狭いので、なかなかその余裕が生まれません(^^;

でも、こういう植物の本来の生理に合わせた栽培って、楽しいと思うんですけどねー。