警戒心の強い猫・暴れる猫を安全確実に捕まえる方法
ここ何年か、保護猫活動をしています。
野良の子猫や、訳あって育てられなくなった猫を一時的に預かり、里親探しをして橋渡しをする・・そんな活動です。
我が家でも元野良猫を5匹既に飼っており、その子達が結構新入り猫のお世話を甲斐甲斐しくしてくれるので助かっています(^^)
逃げる猫を捕まえるのが大変
活動の中で、一番大変なのが猫を捕まえる事。
保護の時や病院に連れて行く場合など、警戒心の高い猫だと捕まえるのも大変です。
手ではまず捕まらないし、強く噛まれると雑菌が入り、結構危ない事になる場合も・・
私も、病院にいくハメになった事あります(^_^;)
そこで、安全・確実に捕まえる手段を考えてみました。
猫捕獲網をタモで代用する
大型の猫捕獲網を使うのが簡単です。
自作したり、専用の網も売っているようですが、残念ながら高価。
そこで代用できる物は無いかと、最初にホームセンターで探してみました。
・・が、せいぜいが大きめの昆虫採集用程度しか見つかりません。
そこで思いついたのが、魚釣り用のタモ。
大きな魚を釣ったときに、確実にすくい上げる為のタモならば、サイズも強度も間違い無さそうだと考え、すぐに釣具屋へ。
そこで見つけたのが、お値段的にもお手頃なワンタッチネットでした。
同様の製品が”ワンタッチネット”の商品名でたくさん出ています。
(↑リンクをクリックすれば、商品検索画面に飛びます)
店舗にて2000円弱で購入、ネット通販だと1000円以下でもありますね。
ただし、このサイズだと大型の猫では少し小さいです。
仔猫か、小型の大人猫用と思って下さい。
多少お値段は上がりますが、大きい猫を捕獲するなら大型のタモ網もあります。
(↓これも折りたたみ可能。ただし大きい分振り回しにくい。)
私の購入したワンタッチネットは、折りたたむと42cm、展開して73cmから165cmと、伸縮可能。
また、付け根の部分が金属製で、耐久性が高いです。
(最初に購入したワンタッチネットは樹脂製で、大人猫の捕獲で折れました(^_^; )
折り畳む都合なのでしょうが、先端が紐になっているので、猫に網を振り下ろした時に固いところで叩いてしまう危険も減らせます。
ただし、長さを自由に調整は出来ません。
一番長くした約165cmの状態でしかロック出来ないので、自由に長さを変えて使いたいという場合には別の商品の方が良いでしょう。(短く持ちたいとか)
例えばコレ。
とまぁ、似たような商品はいっぱいありますし、実店舗でもネットでもどこでも購入しやすいのが、こういうった折りたたみ式のタモ網(ワンタッチネット)のいいところです。
わざわざ猫捕獲網を自作するのも、何かと大変でしょうからね。
噛みつき防止用のペットグローブは必須
捕獲作業のときは、念の為肘まである噛みつき防止用のペットグローブ(革手袋)をしておいた方が安心です。
このアマゾンのリンクの安全手袋、サイズがM・L・XLとありますし、お値段もお手頃。
(サイズが違いすぎると、動きにくい)
他の安全手袋は、ワンサイズしかないので、女性が使うならこれのMサイズがお勧めです。
革も柔らかく、使いやすいです。
平均的な体格の私(174cm・男性)の手と、Mサイズの比較がこちら。(私も普通に使えるサイズです)
ただし、出荷元によっては納期が長くなる場合があるのが難点ですかね。
到着予定日は確認しておきましょう。
(私の場合は10日程で届きましたが)
お急ぎなら、Amazonの倉庫からすぐ届くこちらでもいいかも。
他に、緑色の革手袋もamazonではよく売られていて、そちらも購入しています。
こちらのほうが青いのと比べてちょっと硬く、その分指の動きはいまいち・・という感じです。
(縫製が甘いという気もします)
まぁどの革手袋でも、「つけていれば噛まれても大丈夫!」という気持ちを持てるだけで、かなり安心して捕獲出来ますよ(^^)
網で捕獲後は洗濯ネットに移す
実際に、捕獲網とネットで捕まえる様子を動画にしてみました。
出来れば二人以上でやって欲しいですが、どうしても一人でやる方に参考になればと、一人でやってみました。
(ただし、動画はまったく暴れない猫でやっていますが・・・)
手順を説明しましょう。
まず、必ずペットグローブをしておきましょう。(動画ではしていないですが)
安心して作業出来ますよ。
閉め切った部屋で猫が逃げないようにして、網で猫を捕獲します。
捕獲出来たら、逃げないようにしっかり柄を抑えます。一人なら足で柄を踏んでおくのがいいでしょう。
ただ、このままケージに移すのは難しいので、一旦洗濯ネットに入れるのが安全です。
網の先端が全部すっぽり入るような、1m四方ぐらいの大型洗濯ネットを使います。
(小さいネットでは、特に一人作業で苦労します)
出来れば二人で作業しましょう。
一人が網を固定しながら、もう一人がこの洗濯ネットの中に、網ごと猫を入れてしまいます。
一人でやる場合は、網を浮かさないようにして、床と網の隙間からネットをねじ込みます。
網ごと猫をすっぽりネットに入れたら、ネットの口を絞って出口を塞ぎ、猫が逃げられないようにします。
それから捕獲網を持ち上げ、猫を網から出して洗濯ネット側へ移します。
洗濯ネットの奥に猫が移動したら、 再度ネットだけ絞って出口を塞ぎます。
そうすれば、網だけ引き抜けるようになります。
最後に、ネットを絞ったまま入口のチャックを閉めてしまいましょう。
洗濯ネットが大きければ、こういう風に猫と網を分けて隔離する事ができ、逃がす心配も無く捕獲網をネットから取り出せます。(このときに噛まれても大丈夫なよう、手袋が必須なのです。猫も必死で抵抗するので!)
洗濯ネットにさえ入ってしまえば、だいたい猫は大人しくなりますし、逃げられない。
そこからケージにネットごと入れてしまえば、移動も楽チンだし、病院での診察時にも困りません。
実際、うちで保護した子猫のうち、一番警戒心の強い子はこれで病院に連れていきました。
猫の為にも、なるべく傷つけず確実に捕獲出来るようにするのは大切です。
今回の記事は、猫を守る為にも紹介しました。
役に立つ方がいれば幸いです(^^)