丈夫でコスパの良いパイプ小屋を自作する(8)-妻面とドアの作成-

<前回まで>
・税金も申請も不要な農作業小屋をパイプで自作する
・柱に重量ブロックの重りを固定する
・重量ブロック部を土中に埋めて、同じ高さで柱を8本垂直に立てる
・横梁用のパイプの取り付け
・屋根の取り付けと横梁用パイプの修正
・ビニール固定用のビニペットをパイプに固定する(側面のみ)
・屋根の末端処理

<今回>
・妻面の作成と、窓枠とドアの作成

今回はここまで作ります

出入りしない側の妻面を作る

ハウスや小屋の、屋根に対して直角の面を「妻面」「妻側」と呼びます。

写真の赤色部の事ですね。

妻面・妻側

今回はこの妻面を作っていきます。(出入口側と裏側両方)

妻面の片方に出入り口を、反対側には換気用の窓を取り付けます。

換気用の窓枠を作る

裏側の妻面には、換気用の窓枠を作ります。

後で網戸を貼るとして、まずは適当に枠を造作します。

パイプ小屋の窓枠

赤枠部分を窓にします。

上下には25mmのパイプをすでに通してあるので、縦の柱は同じ25mmを使用すれば簡単に作れます。

25mm同士を直角に固定するのは、タイティワンを使いました。

クサビを打ち込む事で、パイプをしっかり固定出来る継手です。

表側には、ビニールと網を固定する用のビニペットを、窓枠を囲うようにぐるっと固定。

ここまでは簡単でした。

出入りする側の妻面を作る

出入りする側は、ドアを取り付けます。

その為の枠を作っていきますが、ドアと枠は継手の関係上、今までで一番細い19mmのパイプを使います。

サイズを合わせる為にも、まずドアから作りましょう。
(枠を作ってからそのサイズピッタリのドアを作るより、逆の方が楽です)

ドアを19mmパイプで作る

ドアの高さは、妻面の上下に既に通してある25mmパイプで決まります。

幅は・・まぁ適当に決めました(笑)

19mmパイプで作ったドア

ドアだけの撮影を忘れていたので、取り付け後の写真です(^_^;)

ドアという事もあるので、見た目がキレイに収まる継手にしようと、パイプの内側に入れるタイプ(内ジョイント)の"ポット"と呼ばれる物を使ったのですが、これがなかなか入れるのに苦労しまして・・

キレイな長方形を作るのならば、叩いていれるような内ジョイントより、パイプの外側で固定するタイプの方がいいかもしれません。

ドア枠を19mmパイプで作る

ドアが完成したら、それに合わせてドア枠を作ります。

なるべく隙間を無くすよう、ピッタリサイズで作りたいですね。

なお、窓枠では25mmパイプでしたが、ドア枠とドアは19mmとしたのは、ドアの蝶番が19mm用だったからです。

このドア用蝶番を2個取り付けます。

また、ドアの取っ手もちゃんと専用の部材があります。

ロックも出来る、便利な継手です(^^)

・・と、ここで問題が発生。

窓枠と同様に、ドア枠用のパイプもタイティワンで固定していたのですが、ドアをピッタリサイズで作ったら干渉が・・

タイティワンがドアと干渉

隙間を少なくしたいので、幅を変えるなどの対策はダメです。

干渉の無い他の継手にしたいのですが、あいにく手持ちに19mmと25mmを直角に固定する継手が無く・・・

市販品でも、良い物が見つかりませんでした。

(もし市販品でやるなら、25mm用のユニバーサルジョイントと19mm用ユニバーロングをバラして使えば固定可能です)

25mmと19mmパイプの固定を考える

無ければ作ればいいじゃない!という事で作りました(^^)

手持ちの部材で作る事を考えます。

25mm側はユニバーサルジョイントを使います。

19mm側は、パイプの先端をハンマーで潰して平らにし、ユニバーサルジョイントの穴位置に合うようにして穴あけしました。

農業用パイプの先端を叩いて平らにし、穴あけする

これをボルトで止めれば、専用の継手無しでもパイプの固定が可能です。

これなら、ドアとの干渉もなくピッタリサイズで固定が出来ました。

継手が無い分コストは下がるし、強度的にも上がる気がするので、好都合でしたね(^^)

ドアを取り付けた妻面

改めてドアも取り付ければ、出入り側の妻面も完成です。

これで、いよいよフレームは全て形になりました!


まだこの段階では、組み立てしやすいようパイプの固定をちゃんとしていません。

次回、パイプ同士を全て完全に固定し、フレームを完成させます。