地温測定用の防水センサーを選ぶ-農家のIoT入門(7)
前回までで、RaspberryPiとPythonを使って温度・湿度の測定、その結果をクラウド上のGoogleスプレッドシートに送るところまでをやりました。
温度と湿度をRaspberryPiで読み取る-農家のIoT入門(5)
ラズパイで温湿度を測定しGoogleスプレッドシートに送る-農家のIoT入門(6)
ただし、温湿度センサーは防水ではないDHT11を使いましたので、畑では使いづらいです。
温度も湿度も1個のセンサーで測定出来るので便利なのですが、そもそも地中の温度測定と湿度測定は別の場所になるので、個々のセンサーで良いでしょう。
そこで、まずは防水の温度センサーを選んでみましょう。
1-Wireの防水センサー・DS18B20
水中でも使えるような防水センサーなら、地温の測定でも問題ないでしょう。
防水センサーを活用している方が選ぶ、定番の温度センサーが下のDS18B20。
内部にセンサー本体が入っており、外側の筒は防水の為のカバーです。
このセンサーを選んだ理由が・・
- 安価(1個数百円)
- センサーを複数個並列に繋げられる
- ケーブルを長く出来る
- 1-Wire方式
私の購入したのが、1個380円。
これぐらいなら、個数を増やしても安価で済みます。
それから、10個程度までなら全て並列に繋げたまま配線できるのも特徴。
配線のコストも下がるし、遠くにある複数のセンサーと接続するのも簡単になります。
ケーブル長も、数十メートルから数百メートルは問題無いとか。
そして1-Wire方式ですが、これは電源線に温度とかのデータ信号を乗せる事が出来る方式で、電源とGNDの2本だけで済む為、より簡易に・安価に施工出来ます。
なお、上の画像は信号線も含めた3本で配線した例。
まずはこの方式でテストしてみて、実際に長距離で配線する時に1-Wireでチャレンジしてみようと思っています。
なお、他にもI2Cという方式のセンサーも一般的のようですが、長距離に向かない・信号線が2本必要 などのデメリットがあるので、屋外で使いたい「農家のIoT」の場合は、1-Wire方式一択で良いのだと思います。
ただ、参考にする書籍によっては、I2C方式でしか実践例が無いこともある(私の買った書籍がそう)ので、ご注意を。
さて、ここから実際に回路を組んでプログラミングしますが、ちょっと長くなるので次回に持越します。